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【格闘技】

石井慧国内初Vも笑顔なし 技術不足…19キロ軽いミノワマンに判定

2010年9月26日 紙面から

◇REAM16 名古屋大会

▽25日▽愛知・日本ガイシホール▽10試合▽観衆9304人

 石井慧(23)がミノワマン(34)に辛勝した。北京五輪柔道100キロ超級金メダリストで、昨年大みそかの吉田秀彦戦以来のプロ格闘家第2戦となった石井は、3−0の判定勝ち。日本初勝利を飾った。

 笑顔なき勝利。判定勝ちの石井はリング上でマイクを握ると「なんとか判定で勝てました。次も早く日本で試合がしたい。応援ヨロシクお願いします」とニコリともせず言った。19キロ軽いミノワマンにKOか一本勝ちしたかったというのが本音だろう。

 アントニオ猪木のテーマソング「イノキボンバイエ」に乗り、赤いタオルを肩にかけて入場。しかし、いざゴングが鳴ると、計7度のテークダウンを奪ったが、極めきれなかった。横四方の態勢にはなるが、後が続かない。2度力ずくの腕ひしぎを試みるがミノワマンの腕を伸ばすことはできなかった。必殺の左のオーバーハンドフック「まっさん」を1度だけ繰り出したが、空を切った。2回終了間際、渾身(こんしん)の力で肩固めをかけたが、タップを奪えなかった。

 会見の席に着いた石井は「一本取れる技術を磨きたい」と反省を口にした。その後は徐々に、舌が滑らかに。12月3日のプロレスのIGF両国大会出場のオファーが来ていることを明かし「ミノワマンとタッグを組んで小川直也とやりたい」とプロレス参戦を示唆したかと思ったら「打撃を磨かないといけないから、K−1にも出させてもらえれば」と、12月11日予定のK−1ワールドGP出場も直訴。10月末には米国の格闘技イベントからのオファーもあるという。格闘技にプロレスにと、露出が増えることだけは間違いない。 (竹下陽二)

 

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