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坂田、表情変わらず…不動心で再戴冠だ

 五十嵐元会長とアラン・キム氏の接触について亀田ジム・嶋マネジャー(左)の説明に異議を申す協栄ジム・金平会長(右奥)=撮影・三好信也
 五十嵐元会長とアラン・キム氏の接触について亀田ジム・嶋マネジャー(左)の説明に異議を申す協栄ジム・金平会長(右奥)=撮影・三好信也

 「WBA世界フライ級タイトルマッチ」(25日、東京ビッグサイト)

 調印式と計量が24日、東京・後楽園ホールで行われた。調印式で、隣席の協栄ジムの金平桂一郎会長(44)が亀田陣営に突然の“けん制球”を投げても、坂田健史(協栄)は表情一つ変えなかった。「もう1度、ベルトを獲りにいくことしか考えていません」。思いはこの一言に集約された。

 08年大みそかに故郷広島で同王座の5度目防衛に失敗して以来の世界戦。坂田は「この日のためにしっかり調整したことを出して結果につなげたい」と言い切り、王者・亀田大毅(亀田)との久々の顔合わせにも「特に何も感じない」と、不動心を貫いた。

 坂田を「スロースターター」と不安視する声もあるが、名参謀の大竹重幸トレーナは「相手のコンディションや動きに合わせ、試合の流れの中で戦えるまでに成長した。今までの坂田で一番いい」と太鼓判。

 坂田は「(計量後は恒例の)ハンバーグを食べます。あとはやるだけ」。挫折からはい上がった“静かなる肉食系”が宿敵に牙をむく。

(2010年9月24日)
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