ひたむきにボールに飛び込む浅尾美和(撮影・田中太一)
「ビーチバレー呉OP第1日」(23日、かるが浜海水浴場)
第4戦の「ふくいカップ」で屈辱の9位に終わり、一時は解散の危機もあった浅尾美和(24)、草野歩(25)組=エスワン=は、V候補の浦田聖子(29)、西堀健実(29)組=フリー=に1‐2で敗れたものの、最後まで声を掛け合い、コンビの完全修復を証明した。駒田順子(31)=ポイント、菅山かおる(31)=WINDS=組も初戦負けで、ともに24日の敗者復活戦に回った。
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「ナイスカバー!ありがとう」。浅尾の大声がコートに響いた。試合開始からずっと声を出し続け、お互いを励まし合いながら、がむしゃらにボールを追った。
「背水の陣」で迎えた浅尾・草野ペアの呉オープン初戦。V候補本命の浦田・西堀組を相手に粘った。第2セットでは連続6ポイント奪取するなど観客を沸かせた。結果的には競り負けたが、手ごたえはあった。
前回の「ふくいカップ」は屈辱の9位。一時は亀裂が走り、解散の危機にあった。しかし話し合いの末に「しっかり頑張ること」と決めた。「前回の9位がずっと悔しかったので、その悔しさを無駄にしたくない」と草野。この日も試合後、すぐに2人でレシーブの練習をした。浅尾は「まだ試合が続くので悪いところをすぐに修正したかった」と説明。今は必死にボールを追うだけだ。
(2010年9月23日)