開幕前に左ひじ手術を受けリハビリを続けてきた阪神の岩田稔投手(26)が、10月5日から宮崎市内で行われるフェニックス・リーグで実戦復帰することが24日、明らかになった。状態次第では、開幕戦の5日から登板する可能性もある。順調にいけば、16日からのCSファーストステージにも間に合う見通しだ。
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長かったリハビリ生活の終着点が見えてきた。開幕前に左ひじを手術し、地道に復帰への道のりを歩んできた岩田の実戦復帰時期が決まった。その舞台は10月5日から宮崎市内で行われるフェニックス・リーグ。ここで3月14日に鳴尾浜で行われた教育リーグ・中日戦以来、約7カ月ぶりに実戦マウンドに立つことになる。
リハビリが順調に進めば、開幕となる5日の韓国・LG戦で実戦復帰を果たし、週1回のペースでマウンドを踏むことができる。そこで1軍首脳陣がCSの必要戦力と判断すれば、ポストシーズンで戦列復帰する可能性が出てくる。
1軍は現在、し烈な優勝争いを繰り広げているが、CSへの進出はほぼ確実。優勝を逃せば10月16日から始まるファーストステージから勝ち抜いていくことになる。岩田は現時点で19日の韓国・LG戦を実戦復帰のメドとしているが、中西2軍投手コーチは「順調にいったら(登板が)早まる可能性はあるよ。上(1軍)が欲しいと言うかどうかは分からないけど、そうなれば当然、フェニックスでの登板も早まるんじゃないか」と含みを持たせる。
あくまでも岩田のリハビリが順調に進むことが大前提。これまでのリハビリも慎重に慎重を重ねてきた。この日は鳴尾浜のブルペンで42球の投球練習を行い、時期を見てフリー打撃など打者相手の投球練習を再開する予定。CS開幕前に岩田が戦力になれる状態であれば、短期決戦に投入する可能性が浮上してくる。
今季はリリーフ左腕が1軍に定着することができず、8月末にはブルペンに左投手が1人もいない状態に陥った。岩田が持つ実績、素質は申し分ないだけに、白羽の矢が立つ可能性は十分にある。ただ、首脳陣は手術明けということを考慮し、無理はさせない方針。慎重に判断していくことになりそうだ。
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