安美錦(左)を引き落としで下した魁皇=両国国技館(撮影・西岡 正)
「大相撲秋場所13日目」(24日、両国国技館)
魁皇が安美錦を下して7勝目を挙げ、12度目のかど番脱出へあと1勝とした。素早く引き落として大きな星を手中にしたが「思ったのとは違う相撲だった」と、納得はしていない。先場所に左肩を痛め、今場所は4日目に右ひざもパンク。二重苦に陥りながら、気力でここまでこぎ着けた。
14日目は稀勢の里戦。「最後まで自分を貫き通して、結果は分からないけど、一生懸命やるだけ」と残り2日間を見据える。師匠の友綱親方(元関脇魁輝)は、負け越した場合について「いいよとは簡単には言えないが、煮詰まった話をしないといけない」とし、関脇からの再挑戦という可能性も示唆した。
(2010年9月24日)