外国に行くと、僕は「日本人」と云う事を意識して行動する様にしているつもりであ
る。
別に、だからといって特別な事をする訳では無い。
酒を飲めば、楽しくなるし、気に障る事があれば、腹も立つ。
とかく、西洋人から見た日本人は、別に自己主張する訳でもなく何を考えているの
か解らないと思われている様である。
確かに、「外国に語学留学を数年しました。」と、言う人も、ちらほら見かける昨今
で在るが、実際にじゃあ、喋ってと言うと、口ごもってしまう。
確かに、言葉は使わなくなると喋れなく成るという。
やはり、努力して折角身に付けた語学を維持して頂きたい物である。
やや、説教じみた話に成ってしまったが、そんなつもりは毛頭ない。
話は、元に戻るが、日本人は、男は余計な事は一切語らず、無口で、喜怒哀楽
を表に出さない、女性は、慎ましく淑やかに・・・て、感じが美徳とされて来た。
代表的なのは、男優の 高倉 健 さん、女優では 吉永 小百合 さんのイメー
ジで、あろうか・・・・。
じゃあ、日本人から見た異国の人々はどうであろう?
自己の主張を体全体で表現し、喜怒哀楽を露わにする。
どちらが良いのか正直、僕には解らないのだが、少なくとも他人(異邦人も含め)
から、「自信が無いから黙っているんだ」と、思われたくは無いものである。
日本には古来、「わび、さび」という言葉の表現が有る。「わび」も「さび」も本来
良い意味で使われていた表現では無かったが、「わび」は美意識を表す概念とし
て使われる様に成り、「さび」は古びた様子に美を見出す意識として表わされる様
に成って来た。この、「わび、さび」と云う言葉の表現が僕は、好きなのである。
このような、繊細な表現が在る国に生まれて、本当に良かったと、日本へ帰る
度に想うのである。
ワールドカップの日本代表が、次のステップへ行く様に静かに願っている僕で
ある。
帰国の途に就く、空港のラウンジにて・・・・・
Posted at 2010/06/27 12:43:08 | |
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四方山話