記事入力 : 2010/09/25 11:01:22
「iPhone4は富の象徴」 中国で密輸が横行
中国で米アップル社のスマートフォン(多機能携帯電話端末)「iPhone(アイフォーン)4」が、有名ブランドのルイ・ヴィトンのように、富を誇示するアイテムとして浮上し、密輸が横行している。米紙ニューヨーク・タイムズが23日報じた。
ニューヨークのアップル製品売り場の前に早朝から列を成す人々の中には、中国人がとりわけ多い。その中でも、チャイナタウンのブローカーに転売する目的でiPhone4を購入する中国人がかなりの数に上る。アップルの売り場で600ドル(約5万円)で購入したiPhone4を、移動通信会社(AT&T)との約定契約を解除してチャイナタウンのブローカーに転売すると、750万ドル(約6万3000円)を手にすることができる。こうした取り引きを経たiPhone4は中国に送られ、インターネット・ショッピングモールで1000ドル(約8万4000円)で売買される。密輸されたiPhone4を中国で使用するためには、追加費用が必要だ。それでも中国でiPhone4を使用すると、海外の留学生や金持ちと見なされるため、需要があふれている。小規模の密輸業者は、入国する旅行客の荷物にまぎれ込ませて少量ずつ持ち込むが、大規模な密輸組織は一日に100台以上を運び込む。きょうから中国でもiPhone4が正式発売されるが、こうした密輸が減少していくのか注目される。
金旻九(キム・ミング)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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