群馬

　みどり市大間々町大間々の市立大間々東中学校（丹羽好行校長、生徒数２９２人）で１７日、生徒指導を担当する教諭が校則違反を理由に、２年生の男子生徒５人の髪をはさみで切っていたことが分かった。運動会開始前の朝の点検で「校則より髪が長い」として前髪などを数センチ切ったという。

　市教委によると、同校には「前髪は目に入らない程度の長さ」などの校則があり、違反した５人を職員室に呼んだ。４人からは同意を得たが、１人は同意がないまま切ったという。丹羽校長と担当教諭はそれぞれの保護者に経緯を説明し、謝罪した。

　石井逸雄・学校教育課長は「生徒には校則をしっかり守ってほしいが、教諭が身体の一部である髪の毛を切ることは厳に慎むべきだ」と語った。市教委は２１日、市内の小中学校長に再発を防ぐよう要請するメールを送った。【塚本英夫】