怨み晴らさずに?アノ公安部長が検察官9人“便乗”告発

2010.09.22

 前田恒彦容疑者の逮捕をうけ、元大阪高検公安部長の三井環氏(66)が22日午後、郵便不正事件の捜査に関わった最高検の伊藤鉄男次長検事ら検察官9人の罷免を求め、検察官適格審査会に審査を申し立てた。また、大林宏検事総長あてで前田容疑者ら大阪特捜部の検察官7人を証拠隠滅や偽証罪などで刑事告発した。

 告発状では「単独犯行であるとは到底考えられない」と糾弾。本紙の取材に、三井氏は「特権を濫用し、その手法はあまりにずさん。腐敗しまくった組織のウミを出し切るべきだ」と主張している。

 三井氏は2002年、捜査情報を漏らす見返りに元暴力団組員から接待を受けたなどとして、収賄などの罪で逮捕され、懲役1年8月の実刑判決を受けて服役した。当時、検察庁の調査活動費の不正流用疑惑を告発する準備をしていたことから、「口封じの立件」と公訴権の濫用を主張。今年1月の出所後は著書などで検察批判を展開している。

 

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