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厚労省職員を収賄容疑で逮捕 コンタクト販売会社に便宜(1/2ページ)

2010年9月25日23時56分

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 コンタクトレンズ(CL)の購入希望者を専門的に検査する眼科診療所(CL診療所)をめぐり、厚生労働省課長補佐の住友克敏容疑者(50)=東京都府中市=が、行政の指導や監査で便宜を図る見返りに、近畿や四国でチェーン店を展開するCL販売会社「シンワメディカル」=大阪市中央区=役員らから多額の現金を受け取った疑いが強まったとして、大阪府警は25日、収賄容疑で住友容疑者を逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。

 捜査関係者によると、住友容疑者は任意の事情聴取で、役員らからの現金の受け取りを認めているという。府警は同社役員佃章則(55)と同佃政弘(47)の2容疑者も贈賄容疑で逮捕した。

 捜査関係者によると、住友容疑者は2008年2月〜今年6月ごろ、同社が実質経営している眼科診療所が厚労省などの行政機関の指導や監査の対象とならないように、全国監査の時期や監査のポイントを助言したことなどへの見返りとして、同社側から数回にわたって現金を受け取った疑いが持たれている。住友容疑者には計2500万円以上が渡っていることが確認されており、府警はこのうちの一部を立件する。

 役員の1人が今年4月、別の住居侵入事件で府警に逮捕された際、押収された中に住友容疑者との金銭のやりとりをにおわせる資料があり、疑いが浮上したという。

 CL診療所をめぐっては01年ごろから、医療法が営利目的の診療所の開設を禁止しているのに経営が販売店と事実上一体だったり、CLの装着指導や検眼を医師ではなく従業員がするなど医師法に違反する疑いがあったりといった実態が各地で問題視された。

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