舘正月から時代劇　ＮＨＫ初の連作主演

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　俳優舘ひろし（６０）が、４年ぶりの時代劇に挑む。来年のＮＨＫ正月時代劇「隠密秘帖」（１月１日午後７時２０分）に主演することが２３日、分かった。０６年大河ドラマ「功名が辻」以来の時代劇出演。江戸中期の政権交代劇の謎を探る密命を受けた主人公・神谷庄左衛門を演じる。

　ドラマは来年１月８日スタートのＮＨＫ土曜時代劇「隠密八百八町」へ物語が継続。舘が再び主演し、３０年後の庄左衛門の息子・又十郎役を務める。このようなＮＨＫの連作は初めてで、舘は来年１月から３月まで武士として時代劇の出演を続ける。

　「脚本が良かった。ほれました。やらせてほしいとお願いした。非常にいい仕事をもらいました。２０１１年のスタートで、ＮＨＫのゴールデンタイム。僕は恵まれているなあ」とうれしそうに話した。庄左衛門が又十郎に「世の中に卑しい務めはない」と教え、又十郎が成長してからもその教えを守るなど、人生を考えさせられるようなストーリーになっている。７６年の俳優デビュー以来、３４年のキャリアで、作品の選択にもポリシーが生まれた。

　「質の高い作品をやっていきたいという気持ちがある。やり終えた後の充実感があればいい。今回はセリフが多くて、今までの仕事の中で１番多いかも」とも語った。長い正座や慣れない服装でひざや足を痛めたが、苦労を楽しんでいる様子だった。今月１８日にクランクインし、１０月中旬まで撮影が続く。その後は土曜時代劇の収録を始める。共演は南原清隆、水野真紀、笹野高史、津川雅彦ら。

　［2010年9月24日8時26分　紙面から］