尖閣諸島漁船衝突事件 釈放された中国人船長「わたしは違法なことはしていない」
尖閣諸島で中国漁船と日本の巡視船が衝突した事件で、処分保留のまま釈放された中国人船長が25日朝早く、中国に帰国した。
中国人船長は中国・福州の空港から、赤いじゅうたんの上をゆっくり歩き出てきた。
中国人船長は日本時間25日午前5時、福建省の福州空港にチャーター機で到着した。
中国国営テレビは25日朝、船長の帰国をトップニュースで報じ、ピースサインを示しながら空港に降り立った船長は、家族らの出迎えを受け、現地テレビのインタビューに答えた。
釈放された船長は、「あの地域で漁をしたのは合法だ。そこでわたしを拘束したことが違法だ。わたしは違法なことはしていない」と話した。
また、25日朝の新聞各紙も、軒並み船長の釈放を大きな見出しで扱っている。
中国外務省はこの件について声明を発表し、日本に対する抗議をあらためて強調したうえで、「日本は謝罪と賠償を行うべきだ」と厳しく非難した。
ただ、その一方で、「戦略的互恵関係の発展を堅持し、両国関係の大局を維持すべきだ」などとして、関係修復もにじませている。
一方、河北省石家荘で拘束された日本人4人について、日本大使館は引き続き面会を求めているが、中国側からの連絡はまだないという。
(09/25 12:08)