希土類(レアアース)を使わない高出力モーターの研究が加速している。三菱電機は電磁石を応用して磁力を有効利用できる構造を突き止め、ハイブリッド車や電気自動車に搭載するモーターと同等の性能を引き出せるメドを付けた。大阪府立大学やダイキン工業は弱い磁石でも回転の推進力(トルク)が高まる構造を見つけた。いずれも実際の車で使われている大きさの試作品で試す段階に入っており、海外も注目している。
ハイブリッド車などに使う駆動用モーターは、回転体にある永久磁石と、固定部の電磁石を反発させて回転力を生む。強い磁力と耐熱性を発揮させるため、永久磁石にはネオジムやディスプロシウムなどの希土類を使う。その量は車両1台当たり数百グラムともいわれ、自動車用モーターの価格を押し上げる要因となっている。
三菱電機が開発したモーターは回転体にも電磁石を使うのが特徴。回転体から磁気が漏れて回転力が弱まるのを回避できるように、磁気の漏れやすい場所に酸化鉄を主成分とする安価なフェライト磁石を組み込んで性能を高めた。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受けて取り組んだ成果で、欧米の報道機関からも取材の申し込みが相次いだ。
エネルギー効率を高めるため、独自開発したキャパシタ(蓄電装置)と組み合わせたシステムにする。ブレーキをかけたときのエネルギーを無駄にしないようにキャパシタにためて利用する。エネルギー効率は93%以上になり、実用水準に近づくという。2011年度までに技術課題を解決し、事業化の検討に入る計画だ。
希土類、三菱電機、ダイキン工業、ディスプロシウム、NEDO、ハイブリッド車、電気自動車、大阪府立大学
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