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【芸能・社会】舘ひろし NHK時代劇主役 「隠密秘帖」&「隠密八百八町」2010年9月24日 紙面から
俳優舘ひろし(60)がNHKの正月時代劇「隠密秘帖(おんみつひちょう)」(来年1月1日、NHK総合午後7時20分)の主役を務めることが23日、分かった。江戸中期に起きた徳川幕府内の暗殺事件をめぐって、独創的な推理で真相に迫る役人の葛藤(かっとう)を演じる。続編の土曜時代劇「隠密八百八町」(同月8日スタート)でも主役という一人二役。今回の起用に舘は「せりふが多くて大変だが、充実感がある。家族で見てもらえるとうれしい」と胸を高鳴らせている。 「隠密秘帖」は幕府の実権を握っていた老中田沼意次の嫡男意知(おきとも)が天明4(1784)年3月、暗殺されるところから始まる。舘が演じるのは、意次擁護派から事件の調査を命じられた神谷庄左衛門。普段はうだつが上がらず、初の大役に張り切る神谷。調査の過程で神谷たちの抹殺をもくろむ謎の集団が登場し、神谷とその家族に危険が迫る。 「隠密八百八町」は34年後、悪政で庶民があえぐ中、神谷の息子又十郎が隠密組を率いて悪を懲らしめていくストーリー。NHKによると、正月時代劇から土曜時代劇への連作は初めて。 時代劇は2006年のNHK大河ドラマ「功名が辻」で織田信長を演じて以来という舘。「庄左衛門という存在は史実にないが、意知殺害という史実の裏で、どうしてそうなったかを探ることができる」と、おもしろさを明かす。神谷と又十郎の姿を通じ、親として、武士として何を伝え、何を守るべきかという絆(きずな)の物語を表現する。南原清隆(45)、水野真紀(40)ら共演。金子成人脚本。
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