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【大相撲】

白鵬が魁皇に快勝できょうにもV

2010年9月24日 紙面から

◇秋場所<12日目>

(23日・両国国技館)

 横綱白鵬(25)=宮城野部屋=はかど番の大関魁皇(38)=友綱部屋=を寄り切って全勝を守り、連勝記録を59に伸ばした。13日目に白鵬が大関把瑠都(25)=尾上部屋=を下し、2敗で追う平幕の嘉風と豪風がともに敗れれば、白鵬の自身初となる4場所連続16度目の優勝が決まる。

 けじめの勝利で16回目の優勝に王手だ。白鵬は魁皇を寄り切り、連勝を59に伸ばすとともに、2敗の平幕力士2人が負け、自身が勝てば、13日目に優勝が決まる展開に持ち込んだ。

 引退を懸けて臨む先輩大関に、容赦ない攻めを見せた。激しい突き合いでじわじわと追い込むと、左四つになって寄り切った。

 「流れの中で良い体勢になって、そこで勝負に出ました」。魁皇は初場所13日目に最後の黒星を喫した因縁の相手。情けをかけずに勝負に徹し、館内の魁皇への大声援も「気持ち良かった」と味方に変えて、白星を積み重ねた。「同じ一門の先輩大関ですし、勝って恩返ししようと思った」と振り返った。

 これで14場所連続12勝以上。13場所の貴乃花を超えて単独1位の偉業となった。それにも連勝という大仕事がある今場所は「あと残り3日。千秋楽まで元気な姿で土俵に上がるのが、場所前の目標。結果良ければ、という形で終わりたい」と、浮かれず気を引き締めた。

 13日目の把瑠都戦に勝てば、千代の富士の53連勝を超えてから目標に挙げていた60連勝に到達。さらに2005年の朝青龍に並ぶ最速年間最多勝が確定する。そこに自身初の4連覇になる16回目の優勝が加われば、三重の喜びになる。

 「まあ考えないでいきましょう」と、笑みを浮かべて国技館を引き揚げた白鵬。心掛けている自然体を貫けば、数々の栄光が手に入るという自信がみなぎっていた。 (田中一正)

 

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