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【プロ野球】巨人、竜にお付き合い 4連覇遠のく…2010年9月24日 紙面から
◆横浜5−2巨人4連覇は限りなく「赤信号」と言っていいだろう。巨人が、取りこぼしは許されない横浜に負けた。苦手の大家を打ち崩せず、原監督は「同じ形でやられるという、今年の悪い意味での特徴が出た」。4回に3連打で2点を奪った以外は見せ場がなかった。 大家に2度続けてやられた。前回8月15日には7イニング2/3で1得点しか奪えず、この日は7イニングで2得点のみ。先発した4試合の対戦防御率は2・32。伊原ヘッドコーチは険しい表情で「名前は言えないけど、打者に謙虚さがないのがいる。スコアラーが対策を練って説明してくれているのだから、それを参考にしないと。自分の感覚ばかりで打っていては駄目だ」。あげつらわれたのは無安打の坂本か、はたまた小笠原か。どちらにせよ、敗戦という事実に変わりはない。坂本は「球が動くし、コントロールが良かった」。メジャー仕込みのくせ球に脱帽した。首位・中日とのゲーム差は2・5のまま。10日からの12試合の星取りは「○○○○○●●○●○○●」で、中日とぴったり重なる。珍現象が続いたまま残り試合は減っていく。同時に巨人の優勝も着実に遠のいている。 原監督は「また準備してしっかり戦う」と必死に前を向いた。ただ、中日が残り3試合で2敗したとしても、残り8試合の巨人は7勝1敗でないと上回れない。Vの可能性が完全に消えるまで戦い抜くしかないが、現実は、ほぼ絶望的なところまで追い込まれた。
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