松山千春出馬！新党大地「宗男代表から収監中に解散総選挙あれば」

７月４日、参院選民主党候補の応援を行った松山千春（左）と鈴木宗男氏

　歌手の松山千春（５４）が２３日、札幌市内で行われた新党大地の党集会で、条件付きでの政界進出の意向を表明した。

　受託収賄罪などで実刑判決が確定し、衆院議員を失職した鈴木宗男代表（６２）と共に出席した千春。あいさつの壇上に上がると「（鈴木代表の）収監中に衆院解散総選挙があった場合」と条件を明示したうえで「代表に『松山が先頭を走ってくれ』と言われた。何かあった時は、みなさんと行動を共にしたい」と支持者に語り、出馬の意向を初めて示した。鈴木代表の刑期は、１年５か月程度とみられている。

　千春の出馬に関しては、１０月２４日に投開票が行われる衆院・北海道５区補選への擁立に向け、鈴木代表が動いたばかりだが、千春は先月３０日の会合で「松山千春というカードを使わないでもらいたい」と否定。しかし、将来的な考えとしては「ここだなと思った時なら行きます」とも語っていた。

　千春は、鈴木代表と同じ北海道足寄町出身。足寄高の先輩後輩という間柄でもあり、長く鈴木代表の後援会名誉会長を務めてきた。０２年に鈴木代表が「ムネオハウス疑惑」で批判にさらされた時からは擁護の立場を貫き、０５年に新党を旗揚げする際も、党名「新党大地」を提案。党歌も提供した。

　これまで、同党からの政界進出のうわさは絶えなかったが、本人の口から具体的な条件を挙げての前向きな言葉が聞かれたのは、今回が初めてとなる。

　◆松山　千春（まつやま・ちはる）１９５５年１２月１６日、北海道・足寄町生まれ。５４歳。７７年「旅立ち」で歌手デビュー。翌年「季節の中で」がヒット。９１年、映画「極道戦争・武闘派」で俳優デビュー。同作で日本アカデミー賞助演男優賞を受賞。９７年「みにくいアヒルの子スペシャル」（フジテレビ系）でテレビドラマ初出演。代表曲に「長い夜」「恋」「君を忘れない」など。

（2010年9月24日06時02分  スポーツ報知）

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