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緊迫 “ナイキ公園”で行政代執行 路上生活者の立ち退き進まず

東京都渋谷区の宮下公園で、区の行政代執行に反対しフェンスに詰め寄る反対派団体のメンバーら
東京都渋谷区の宮下公園で、区の行政代執行に反対しフェンスに詰め寄る反対派団体のメンバーら
Photo By 共同

 東京都渋谷区は24日、スポーツ用品大手ナイキジャパンによる区立宮下公園の整備計画に反対する団体が公園を違法に占拠しているとして、反対派団体が設置したテントや机などを強制撤去する行政代執行を実施した。

 午前10時、区の職員が公園内で行政代執行の宣言書を読み上げると、約30人の作業員が、園内のごみや反対派が設置した机やいすを次々に撤去。反対派約30人は公園入り口に座り込み、横断幕を掲げて「行政代執行を決して許さない」とハンドマイクで訴えた。周辺に警察官が待機し、緊迫した雰囲気に包まれた。

 公園をめぐっては、区が2009年8月、年間1700万円の10年契約で命名権をナイキに売却。スケートボード場などを設置する計画で、名称も「宮下NIKEパーク」に変更される。

 工事は同年秋から10年春までを予定していたが、園内の路上生活者の立ち退きが進まず、反対派団体による占拠が続いて着工を見送ってきた。

 区は15日に公園の入り口を閉鎖。21日正午までにテントなど約80点を取り除くよう、路上生活者の支援団体などに通告していたが、期限までに撤去されなかった。

 反対派は「公園が持つ『公』の価値が奪われ、商売を優先する一企業の意のままに変質されてしまう」などと主張している。

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