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石井“猪木魂”継承…イノキボンバイエで入場
アントニオ猪木から闘魂注入のビンタを受ける石井慧(左)
Photo By スポニチ |
北京五輪柔道100キロ超級金メダリストでプロ格闘家の石井慧(23=アイダッシュ)が「燃える闘魂」の伝承者になる。25日のDREAM16(名古屋市・日本ガイシホール)でミノワマン(34=フリー)との国内復帰戦に臨む石井は24日、IGF会長のアントニオ猪木(67)を訪問。ビンタで激励され、「炎のファイター〜イノキボンバイエ」の入場曲使用を許可された。12月のプロレス参戦計画も明かし、相手・場所を問わずに戦ってきた猪木の後継者となる決意を示した。
【対戦カード】
燃える闘魂を継ぐのはオレしかいない。国内復帰戦の前日、石井は意を決して都内のアントニオ猪木の元を訪れた。
「ぜひ猪木さんの入場曲を使わせてください。勝ったら“1、2、3、ダァー”もやりたいので、お願いします」
今年は猪木のプロレスデビュー50周年。だが、長年にわたり「猪木の後継者がいない」と言われてきた現状を聞き、石井は「今後の格闘技界を引っ張るのは自分しかいない」と決意したという。だからこそ、ミノワマン戦で猪木のテーマ曲「炎のファイター〜イノキボンバイエ」を入場時に流し、勝利のポーズを使用することを願い出た。
突然の申し出に、猪木は「ずうずうしいやつだな。入場曲を聞いたことあるのか?」と言いながらも「なりふり構わず来たのはいい。使う以上は何かを発信する選手になってもらわないと」と快諾。ミノワマン戦に向けても「経験がある選手だが、気にせずに荒っぽい戦いをしてほしい。ファンの度肝を抜くぐらいに暴れろよ。最近は暴れるやつがいないし、つまらないから」と激励し、最後はビンタで闘魂を注入した。石井も「思ったよりも痛くなかった。でも何かが自分の中に流れたような感じがした。猪木さんの50周年にしっかりと勝利して、ダァーのプレゼントをしたいですね」と左のほおを触りながら、うれしそうに話した。
それだけではない。石井はDREAMに続いて10月2日のK―1ワールドGP開幕戦(ソウル)参戦も希望しているが、この日は「今年はいろいろなことに挑戦する年にしたかった。次はプロレスに挑戦したいですね」と宣言。12月3日に両国国技館での開催が決まった「INOKI BOM―BA―YE2010」への参戦が有力となり、しかも「小川の引退試合に出たい」と柔道、格闘技の先輩である小川直也(42=小川道場)を相手に指名した。小川は猪木が主宰するIGFを主戦場にしていたが、最近では対戦相手などに文句をつけて欠場中。怒っている猪木の代わりに石井が引導を渡そうというのだ。
猪木はプロレス、異種格闘技、海外と、どんな状況でも闘志を燃やし、戦い続けた。後継者に名乗りを上げ、猪木から期待される石井も総合、K―1、プロレスとあらゆるジャンルで頂点を目指していく。
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