米高官“日中間で解決すべき”
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米高官“日中間で解決すべき”

9月24日 9時6分 twitterでつぶやく

沖縄県の尖閣諸島の日本の領海で、中国の漁船と海上保安庁の巡視船が衝突した事件で日中関係が緊張していることについて、アメリカ政府高官は、仲介は行わず、あくまで日中間で解決すべき問題だという考えを強調しました。

ホワイトハウスのベーダー国家安全保障会議アジア上級部長は23日、米中首脳会談の終了後記者会見を行いました。その中で、ベーダー部長は「米中首脳会談の中で、日中関係については、協議しなかった」と述べる一方で、尖閣諸島での事件については、事件が起きてからアメリカ政府に対して、それぞれの政府から数多くの働きかけがあった事実を明らかにしました。そのうえで「アメリカ政府は領有権をめぐるそれぞれの主張について立場を明確にしない。この事件によって緊張がエスカレートすることは望ましくない」と述べ、仲介は行わず、あくまで日中間で解決すべき問題だという考えを強調しました。その一方で、ベーダー部長は、南シナ海で中国がほかの国の船舶の自由な航行を脅かす態度をとっていることについては「自由航行が保障されることはアメリカの国益だ」として、24日に開かれるオバマ大統領とASEAN=東南アジア諸国連合の首脳との会談で協議されるという見通しを示しました。