2008年の医療事故は、大学病院や旧国立病院など約270病院の報告分だけで1,440件。前年より174件増えた。[関連情報]
ヘッドライン
胃がん疑い見落とし男性死亡=再検査で発覚、病院ミス認める―大阪
東大阪市立総合病院の男性医師が、男性患者=当時(82)=に胃がんの可能性があることを示した検査結果を見落とし、2年後に男性が死亡していたことが24日、分かった。病院は医療ミスと認め、遺族に示談金約2300万円を支払うとしている。(時事通信)[記事全文]
◇病理検査の結果を見落とす
・ がん見落とし、患者死亡 東大阪市立総合病院 - 産経新聞(9月24日)
・ 病院概要 - 東大阪市立総合病院
・ [用語]癌性腹膜炎とは - kotobank
ニュース
- 胃がん疑い見落とし男性死亡=再検査で発覚、病院ミス認める―大阪(時事通信)24日 - 20時30分
- ロボット手術後に患者死亡=「原因は不明」―名大病院(時事通信)22日 - 18時26分
- 医療ミス:誤って血管遮断、手術の男性死亡−−自衛隊横須賀病院 /神奈川(毎日新聞)20日 - 11時41分
- 手術ミスで陸自隊員の患者死亡、自衛隊横須賀病院が発表(カナロコ)19日 - 20時0分
- 手術ミスで陸自隊員死亡=別の血管にクリップ―自衛隊横須賀病院(時事通信)19日 - 18時50分
- 医療ミス:生後4カ月男児にワクチン誤注射−−千歳市 /北海道(毎日新聞)18日 - 10時47分
- 県立中央病院医療過誤訴訟:説明に誤り、県が陳謝 和解不透明に /鳥取(毎日新聞)16日 - 16時59分
- 境港の医療過誤訴訟:医師に5565万円賠償命令−−地裁米子支部 /鳥取(毎日新聞)14日 - 16時11分
- 医療過誤訴訟:胃がん手術死亡、9605万円支払い命令−−地裁土浦支部 /茨城(毎日新聞)14日 - 13時48分
- 知ってますか?「死亡時画像診断」 CTなどで遺体撮影、死因究明(産経新聞)14日 - 10時55分
※ここより下は、メディア関係者と読者が作るガイドコンテンツです。 表示方法: 標準全部
医療過誤とは
医療過誤には、(1)診断ミス、(2)検査ミス、(3)手術の失敗、(4)全身管理の不全、(5)投薬量の間違い、(6)薬の副作用、(7)看護ミス、など様々な形態がある(京都第一法律事務所 法律ハンドブック(改訂新版))。
医療事故の現状
- 医療事故情報収集 - 医療機関からの医療事故情報およびヒヤリ・ハット事例の収集等。財団法人日本医療機能評価機構
手掌多汗症手術後に別の部位から異常発汗
手掌多汗症について
- 手掌多汗症に対する胸腔鏡下低位交感神経遮断術(低位ETS) - おだクリニック日帰り手術外科
- 手掌多汗症とは - 手のひらや足の裏に異常に汗をかく状態。多汗症.com
手術による被害報告
- ETS(交感神経切除手術)被害者連絡会 - ETSとは、声明文など
- ETS(胸腔鏡下胸部交感神経遮断術)後遺症に苦しむ者たちのサイト - 被害者の声
レーシック手術後に角膜炎が発症
- レーシック手術で20人重症、1人網膜剥離 銀座眼科 - 産経新聞(2009年3月19日)
- 銀座眼科のレーシック手術被害、新たに26人 - 産経新聞(2009年3月28日)
- 日本眼科学会 - レーシック解説やガイドライン。日本眼科協会
- 安心LASIK NETWORK - レーシックの疑問や10のチェックテスト
体内への置き忘れ
- 患者体内に器具2週間手術で置き忘れ 京都第二赤十字病院 - 京都新聞(2010年3月27日)
- 術後に体内「置き忘れ」124件/ガーゼやメス - 西日本新聞(2008年12月9日)
ガーゼ
- 体内にガーゼ24年間放置=子宮摘出手術でミス−岐阜 - 時事通信(2009年5月27日)
- 熊大病院、体内にガーゼ置き忘れ 患者、一時集中治療に - 西日本新聞(2009年4月14日)
- 27年前のガーゼ体内に 手術時に置き忘れ、京都 - 47NEWS(2008年6月28日)
- 手術でガーゼ置き忘れミス 患者と示談へ 山形 - 産経新聞(2008年8月29日)
大野病院事件
産科医不足を加速させたなどとして全国の医療関係者が注目するなか、2008年8月20日、福島地裁で医師に無罪判決が言い渡された。
2008年8月29日、福島地検は控訴断念を発表。9月4日午前0時に控訴期限を迎え、無罪が確定した。
- 大野病院事件判決要旨 - 47NEWS(2008年8月20日)
- 産科事故裁判からの問いかけ - 事件の内容、裁判の争点と判決、判決の評価、課題について解説。NHK解説委員室ブログ(2008年8月20日)
- 大野病院事件で無罪判決/医療界「“聖域”守った」 - 東奥日報(2008年8月20日)
帝王切開中の妊婦死亡をめぐり、産婦人科医に無罪を言い渡した二十日の大野病院事件判決は、医師の裁量という医療界にとっての“聖域”を守った形となった。警察への届け出が必要な「異状死」も、限定する方向で踏み込み、医師側からは歓迎の声が上がるが、国が創設を目指す「医療版事故調」が骨抜きになりかねないとの懸念も出ている。
- 産科医無罪確定と今後の課題 - NHK解説委員室ブログ(2008年9月2日)
医療界の声明
- 福島県立大野病院事件についての福島地方裁判所の判決に対する声明 - 日本産科婦人科学会(2008年8月20日)
- 福島県立大野病院事件についての福島地方裁判所無罪判決に対する 検察当局の控訴断念について - 日本産科婦人科学会(2008年8月29日)
- 福島県立大野病院事件判決について(PDFファイル) - 日本産婦人科医会(2008年8月20日)
- 福島県立大野病院の医療事故問題について - 日本医師会
キーワード
関連用語
- 医療事故:医療過誤より意味は広い。リスクマネージメントマニュアル作成指針の定義によれば、医療過誤だけでなく、医療関連の事故ながら「医療行為とは直接関係しない場合」や患者ではなく「医療従事者に被害が生じた場合」もこれに含まれる。
- ヒヤリ・ハット:大事には至らなかったものの、ひとつ間違えば事故につながったような事例を指す。
- 医療不信
- 医療訴訟
- 医療崩壊
- 出産難民(お産難民)
対策
- 患者の安全確保対策室 - 日本医師会
- 医療安全対策について - 厚生労働省
コラム
- 医療崩壊に警察が追い討ち・・・くも膜下出血見逃したとして医師を書類送検 - 刑事事件として扱われることで、患者に不利益をもたらすことになるかもしれない。PJニュース(2008年5月21日)
関連トピックス
- 医療
- 受精卵取り違え問題
香川県立中央病院が、不妊治療中の夫婦に対し、誤って別の患者の可能性が高い受精卵を移植。その後和解。 - 採血器具使い回し問題
厚生労働省が2006年3月に共用禁止を通知した採血器具を医療機関で使い回していることが全国各地で発覚。
- PR
最新の主なトピックス
注目の情報 |
目次
PR