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【中国人船長逮捕】中国漁船の“暴挙”にも海保は沈着、「国際的に適切」 (2/2ページ)

2010.9.8 20:53
 沖縄県・石垣港に到着した中国トロール漁船=8日午後 沖縄県・石垣港に到着した中国トロール漁船=8日午後

 この衝突が公務執行妨害の直接の逮捕容疑となり、海保に強行接舷を決断させた。漁船への同容疑適用は異例だが、「それだけ悪質な事案」(海保幹部)という。

 「韓国は何千隻と中国漁船を拿捕(だほ)しているし、いきなり威嚇射撃という国もある。むしろ真面目すぎるほど国際ルールを順守した対応で、非難のいわれはない」。東海大の山田吉彦教授(海洋政策)は、海保の対応をそう評価する。

 海保によると、尖閣諸島周辺では8月中旬以降、多い日で1日当たり270隻ほどの中国漁船が確認されており、うち約70隻は領海内にいた。通行だけなら法には触れないが、違法操業や工作活動の疑いもぬぐえない。

 拓殖大大学院の森本敏教授(安全保障)は「中国漁船の動きには明らかに中国政府の意図が介在している。民主党代表選という政治的空白状況も計算したのではないか。今後も厳正に国内法を適用して対応すべきだ」と話している。

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 沖縄県・石垣港に到着した中国トロール漁船=8日午後
 巡視船と中国トロール漁船が接触した事故について、記者会見する鈴木久泰海上保安庁長官=8日午後、海上保安庁

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