2010年9月25日1時38分
国土交通省などによると、船長を帰国させるために中国政府がチャーターした小型ジェット機は、24日夜に北京の空港を出発。当初の予定では25日午前0時ごろに到着する予定だったが、やや遅れて午前1時半過ぎに石垣空港に着陸した。
国交省によると、同空港の運用時間は通常は午後9時まで。空港の旅客ターミナルビルなどは閉鎖したが、この日はチャーター機の到着に備えて滑走路などは午後9時以降も利用可能な状態にして待機。管制塔内でも職員が作業する様子がみられた。深夜になると、いったん空港を離れていた職員が戻り始めた。
船長は沖縄県警八重山署に勾留(こうりゅう)されていた。同署には25日午前0時10分ごろ、那覇地検と入国管理局の職員が到着。釈放に向けた手続きを始めた。船長は釈放されると出入国管理法上、「不法上陸」している状態になるため、釈放後は入管が国外退去の手続きをした上で中国側に引き渡す見込みだ。