MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。
[PR]

ニュース:政治 政局政策地方行政選挙写真RSS feed

  • メール
  • メッセ
  • 印刷

ミスター年金の置き土産 1344億円の“爆弾” (2/2ページ)

2010.9.23 21:30
このニュースのトピックス民主党
「ミスター年金」こと長妻氏が残した大きな課題の行く末は…「ミスター年金」こと長妻氏が残した大きな課題の行く末は…

 実際の記録の確認作業は単純で退屈なもの。でかいコンピューターシステムで管理されている年金記録が正しいかどうかを確認するために、6億枚も残っている古い紙記録と突き合わせる。

 具体的には、まず紙記録を画像としてパソコンに取り込み、それぞれの画像化ファイルに名前をつけ、検索できるようにする。そしてパソコンの画面上に、紙記録の画像化ファイルと、コンピューターシステムで管理されている年金記録を並べて表示し、比較・確認するというものだ。

 この作業の大半は外部に委託され、人海戦術で行われている。厚労省は400億〜500億円もの資金を投じて突合システムを構築したことになっているが、実際は手作業の域を出ない。

 さらに、「厚労省では今後、全国30カ所近くの会場に最大1万8000人を動員して、指差し確認作業をやる計画になっている」(関係者)ともいわれる。その委託費用やパソコン端末の貸借料などで予算は1000億円を超えるという。

 これに付属する対策費を含め、厚労省が年金記録問題で求める来年度予算額が1344億円に上るというわけだ。

 国民にとって、老後の生活を支える年金は大切な資産。その情報をズサンに管理していた社保庁(厚労省)の罪は重い。しかも、その修復・確認作業のために、どこまで血税が投入されるのかいまだに底は見えない。

 年金記録問題の解決は大事なことだが、社保庁の不手際のためにジャブジャブと血税が投入されていくのは、どうもすっきりしない。後任の細川律夫厚労相(67)のもと野放図な税金投入が“爆弾”と化す可能性もある。

このニュースの写真

「ミスター年金」こと長妻氏が残した大きな課題の行く末は…
年金記録問題対策費として1344億円も予算要求。細川律夫厚労相のもと、“爆弾”とならなければいいが…

PR

PR
PR
イザ!SANSPO.COMZAKZAKSankeiBizSANKEI EXPRESS
Copyright 2010 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。