中国人船長釈放へ 検察内部から疑問の声も
日本テレビ系(NNN) 9月24日(金)19時16分配信
沖縄・尖閣諸島沖で中国の漁船と日本の巡視船が衝突した事件で、那覇地検は24日午後、逮捕した中国人船長を処分保留で近く釈放すると発表した。今回の処分について、検察庁内部から疑問の声も上がっている。関係者によると、検察庁が中国人船長の処分保留、釈放の判断をしたことについて、「やむを得ない判断」とする一方で、「国民への影響や日中関係を考えたというなら、最初から逮捕すべきではない。逮捕、拘置して調べた以上はきちんとした刑事手続きに基づいて起訴するのが筋だ」「中国側の圧力に屈したとみられることは適切ではない」など疑問の声も聞かれた。
今回の決定にかかわった最高検幹部によると「起訴はできるが、中国人船長には弁護士がついていないので、裁判開始までに相当な時間がかかる。日中関係を考えるとやむを得ない」と苦渋の判断であることをにじませた。
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最終更新:9月24日(金)19時16分