アメリカ軍と韓国軍は、韓国の哨戒艦沈没事件のあと2度目となる北朝鮮の攻撃に備えた合同軍事演習を朝鮮半島西側の黄海で、今月27日から実施すると発表しました。
韓国に駐留するアメリカ軍によりますと、演習はことし3月に韓国の哨戒艦沈没事件が起きた黄海で、今月27日から来月1日まで行われます。演習には、韓国から海軍の駆逐艦や潜水艦それに哨戒機が、アメリカからは神奈川県の横須賀基地に配備されている海軍のイージス駆逐艦2隻のほか、哨戒機や潜水艦も参加するとしています。演習の目的についてアメリカ軍は、敵の潜水艦による攻撃に備えて対処能力を高めるためとしたうえで、北朝鮮の挑発を抑止するという明確なメッセージを送るものだとしています。今回の演習は、当初、5日から行う予定でしたが、台風の影響で延期されていました。韓国と北朝鮮の間では、最近、離散家族の再会に向けた話し合いや水害に見舞われた北朝鮮の住民へのコメ支援などの動きが出ていますが、韓国のイ・ミョンバク政権は、北朝鮮が哨戒艦沈没事件への謝罪をしないかぎりは、アメリカと共に圧力をかけ続ける立場を示しています。