蓮舫行政刷新担当相は14日の記者会見で、尖閣諸島周辺での海上保安庁巡視船と中国漁船の衝突事件をめぐる中国政府の対応に関し「(尖閣諸島は)領土問題なので、毅然(きぜん)とした日本国としての立場を冷静に発信すべきだ」と述べた。
尖閣諸島について「解決すべき領有権の問題は存在しない」とする政府見解と矛盾する発言。蓮舫氏はこの後、記者団に「誤解を与える表現だった。尖閣諸島は歴史的にも国際法上もわが国固有のものだ」と発言を修正した。
前原誠司国土交通相は同日の記者会見で「いかなる状況が生まれようとも、東シナ海には領土問題は存在しない」と強調。「日本の主権を脅かす活動や行為は、厳しく毅然と対応していく。これからもこうした姿勢は一貫している」と述べた。
毎日新聞 2010年9月14日 19時01分(最終更新 9月14日 19時11分)