沖縄県・尖閣諸島周辺の日本の領海内で、海上保安庁の巡視船に中国漁船が衝突した事件で、那覇地検は24日、公務執行妨害の疑いで逮捕、送検された漁船の船長、セン其雄容疑者（41）を処分保留のまま釈放すると発表した。
| ７日 | 尖閣諸島付近で、海上保安庁の巡視船に中国漁船が衝突。外務省のアジア大洋州局長が中国の駐日大使に抗議、中国外務次官も丹羽宇一郎駐中国大使に抗議 |
|---|---|
| ８日 | 海保が公務執行妨害容疑で漁船の船長を逮捕。中国外務省の外務次官補が丹羽大使を呼び逮捕に抗議 |
| 10日 | 石垣簡裁が19日まで船長の拘置認める。中国外相が丹羽大使を呼び抗議 |
| 11日 | 中国が東シナ海のガス田開発に関する条約締結交渉の延期を発表 |
| 12日 | 中国の国務委員が未明に丹羽大使を呼び出し、乗組員と漁船の即時送還を求める |
| 16日 | 前原誠司国交相（当時）が石垣島で衝突した巡視船などを視察 |
| 19日 | 那覇地検石垣支部が船長の拘置期限延期を請求、石垣簡裁は29日まで10日間の延長認める。中国外務省が閣僚級以上の交流の暫定停止を発表 |
同地検は、「故意に衝突させたのは明白で危険な行為」とする一方、「とっさにとった行為で計画性はない。我が国での前科もない」と説明した。さらに「捜査を継続した場合の我が国国民への影響や今後の日中関係を考慮すると、捜査継続は相当ではないと判断した」とも言及した。
事件は尖閣諸島付近で７日に発生。海上保安庁が公務執行妨害容疑で漁船船長のセン容疑者を逮捕、送検。石垣簡裁は29日まで10日間の拘置延長を認めていた。
逮捕容疑は７日午前10時55分ごろ、巡視船「みずき」が立ち入り検査のため停船を命じながら追跡した際、船のかじを左に大きく切ってみずきの右舷に衝突させるなどし、海上保安官の職務執行を妨害した疑い。
海上保安庁、処分保留、公務執行妨害、尖閣諸島
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