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「拘束が意図的なら遺憾」フジタ本社が会見

2010.9.24 13:59
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「拘束が意図的なら遺憾」フジタ本社が会見
記者会見するフジタの土屋達朗常務(手前)と菅沼広夫国際事業部長=24日午前11時18分、東京都渋谷区【フォト】

 「(尖閣諸島沖での漁船衝突事件が関係して)拘束が意図的であるなら大変遺憾だ。社員の早期解放を望む」−。

 社員が中国当局に拘束され、取り調べを受けている可能性が高い準大手ゼネコン「フジタ」(東京都渋谷区)本社では24日午前、土屋達朗・取締役常務執行役員ら同社幹部が記者会見し、少ない情報の中、土屋常務が問題の早期解決を願った。

 同社によると、河北省石家荘では内閣府の主導で、旧日本軍が遺棄した化学兵器処理施設の新規建設が見込まれている。日本人4人ら社員5人の石家荘への訪問について土屋常務は「処理施設の建屋建設のための調査だった」として軍事情報の収集が目的でないことを説明。同社は南京市での処理施設建設をはじめ約20年にわたり中国ビジネスを手がけており、これまで「大きな事態になることはなかった」という。石家荘での軍事施設の存在について菅沼広夫・国際事業部長は「重大な認識は持っていなかった」。一方、「明らかな軍事施設が近くにあれば、(5人が)撮影したりすることはないだろう」とも語った。

 拘束の一報について菅沼事業部長は「本日の中国の報道で知った。拘束の情報は外務省からはない」と説明した。

 今後は外務省からの情報収集に努めながら、石家荘から車で約1時間半の距離にある北京市に幹部社員を派遣し現地での対応にあたるとしている。


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記者会見するフジタの土屋達朗常務(手前)と菅沼広夫国際事業部長=24日午前11時18分、東京都渋谷区

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