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【大リーグ】

イチロー今季初の4安打でM3!! 200安打にカウントダウン!!

2010年9月23日 紙面から

 一気にアクセル全開だ。前人未到の「10年連続200安打」を目前にするマリナーズのイチロー外野手(36)は21日(日本時間22日)のブルージェイズ戦で今季初の4安打の固め打ちで、偉業へあと3安打と迫った。早ければ22日(同23日)の同カード第2戦にも達成する可能性があり、通算10度の年間200安打以上は、メジャー最多4256安打のピート・ローズ(元レッズなど)に並ぶメジャータイ記録となる。

 国境を越えたカナダ・トロントで、イチローの猛打が爆発だ。今季初の4安打で、あっという間に200安打にあと3本と“王手”をかけた。3安打1四球で迎えた9回、「3本目を打った後はね」と意識して迎えた第5打席。右腕グレッグが遊撃方向へのゴロを捕りきれず、ポロリと落とした。拾ったときには、背番号51はもう一塁寸前。「そんなん見えてたら、アウトになっちゃうもん。誰が捕ったのかすら分からない」。闘志むき出しの激走だった。

 10年連続200安打だけではなく、5年連続の両リーグ最多安打も目前に迫ってきた。そんな中で、今季150試合目で初めての4安打。「考え方はいろいろある。トータルで僕らは勝負していますからね。(1度もないまま)その上で誰よりもヒットを打ったらねえ。考え方によっては、4本が10試合あったって、そうじゃないケースがあるわけですから」。150試合目が遅い・早い、4安打が多い・少ない、ではない。やはり積み重ねた結果が何よりも大切なのだ。そう言いつつも、「ま、うっとうしいですからね。こうやっていちいち(安打数のことを)聞かれることがね」と“イチ節”も忘れず、付け加えた。

 いよいよ、大記録達成に向けてカウントダウンに入った。第2戦のBジェイズの先発は、今月15日のメジャーデビュー戦で黒星を喫したばかりのルーキー、カイル・ドラベク(22)。1990年にサイ・ヤング賞を獲得したダグ(当時パイレーツ)を父に持つ。日本が誇る安打製造機が二世右腕との対決で、またもやメジャー史にその名を刻む偉業をなし遂げるか。

 

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