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【プロ野球】

ドタバタ10勝 内海 奇跡つないだ G連勝で2位

2010年9月23日 紙面から

9回表2死満塁、完封勝利まであと1人から2点を失い、マウンドにグラブを叩き付ける内海=東京ドーム

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◆巨人6−2横浜

 ベンチから指揮官が出てくるのを見届けると、巨人の内海は表情をゆがめてマウンド上にしゃがみ込んだ。9回2死まで無失点。今季2度目の完封まであと1人という場面から、四球と4連打で2失点。クルーンに後を託し、もやもやを抱えながら2年ぶり4度目の2けた10勝目に到達した。

 ヒーローインタビューを終えてのベンチ裏。第一声は「あ〜、もう、胸くそ悪いです。悔しさしかないです」。降板時の球数は今季最多の138。「疲れはなかったけど、2アウトを取って投げ急いだかもしれない。原因はよく分からないです」。久保や越智ら中継ぎ陣を休ませられたものの、画竜点睛を欠いた惜しまれる投球だった。

 前々回9日の横浜戦では4回途中でノックアウトされ、原監督から「論ずるに値しない」と酷評された。厳しすぎる愛のムチを入れられ、そこから2連勝。内海は「10勝はうれしいけど、チームが勝った方がうれしい」。完投を逃した左腕に試合後、「バカヤロー」と語りかけた指揮官は「少し課題を残したけど、ナイスピッチングだった」と評価した。

 チームは阪神に代わって2位に浮上。内海は「シーズン中盤でふがいない投球をした分、チームのために投げたい。打線はすごいから、投手陣が頑張れば優勝も見えてくる」と力を込めた。

 残り9試合。いちるの望みをかけて勝ち続けるしかない。 (永山陽平)

 

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