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大毅 坂田に勝って年末に『亀田祭り』だ

 坂田戦に勝って年末に「亀田祭り」を狙う亀田3兄弟、(左から)興毅、大毅、和毅
 坂田戦に勝って年末に「亀田祭り」を狙う亀田3兄弟、(左から)興毅、大毅、和毅

 「WBA世界フライ級タイトルマッチ」(25日、東京ビッグサイト)

 王者・亀田大毅(亀田)が今年限りでフライ級を“卒業”することが22日、分かった。減量苦のため来年、1階級上のスーパーフライ級に転級する。25日に控える坂田との初防衛戦をクリアすれば、年末にV2戦を行う予定で、これを最後に転級し、日本初の兄弟世界2階級制覇を目指す。陣営は、V2戦で亀田3兄弟が初のそろい踏みとなる『亀田祭り』も計画。長男・興毅は3階級制覇、三男・和毅は世界前哨戦に臨む。

  ◇  ◇

 大毅が年末のV2戦を最後に、スーパーフライ級に転級することになった。フライ級で戦うのは、25日のV1戦を含めてあと2試合となる。約9キロの減量を強いられるフライ級では既に限界寸前で、V2戦後に王座を返上する予定。来年、1階級上げて世界2階級制覇に挑戦する。

 21歳の王者の肉体は日々成長している。王座を獲得した2月の世界戦では、約7キロ減量。この時でさえ計量直前に、自宅にいた大毅は貧血で倒れたほどだった。今回は通常の体重が初めて60キロを超え、約9キロ減量しなければならない。計量を2日後に控えたこの日はほぼ絶食状態だった。

 年末に計画されている3兄弟そろい踏みの「亀田祭り」が、フライ級最後の試合となる。「亀田祭り」では、興毅が日本人初の世界3階級制覇を狙い、来年に世界戦を計画している三男・和毅が世界前哨戦に臨む。夢のトリプルマッチを実現させるためには、坂田戦の勝利が絶対条件となり、負けるわけにはいかない。

 ただ、坂田戦に勝っても、試合での体調次第では年末のV2戦を待たずに転級する可能性はある。デンカオセーンと12回にわたって死闘を繰り広げた2月の世界戦では、試合後に発熱し、嘔吐(おうと)を繰り返した。その後もしばらくは体調が戻らず、1カ月以上練習から離れた。

 すべては25日の坂田戦にかかっている。ここまで興毅と和毅が全面的にバックアップしてきた。練習後には興毅が大毅をマッサージし、戦略も興毅が授けた。「俺一人だったらとっくにあきらめている。家族がいるからこそつらい減量にも耐えられる。やるしかない」。改めて決意の言葉を口にした。

(2010年9月22日)
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