白鵬５８連勝！１３日目優勝も見えた！…秋場所１１日目

　◆大相撲秋場所１１日目　○白鵬（上手投げ）阿覧●（２２日・両国国技館）　カド番の大関・魁皇が大関・日馬富士を逆とったりで倒し、カド番脱出へあと２勝とした。３８歳は８８年春の初土俵から２３年目初の決まり手で６勝目を挙げた。連勝を５８に伸ばした横綱・白鵬と１２日目に対戦する。

　立ち合いで勝負はついた。白鵬はすぐに右四つ、左上手の万全の体勢を作った。下手をひねりながら、豪快な上手投げで阿覧を土俵にたたきつけた。「右も入ったし。ああなれば（負けない）ね」と納得の表情だった。

　これで第１５代横綱の初代・梅ケ谷に並ぶ５８連勝を達成。歴代３位タイになった。残るは江戸時代の大横綱・谷風の６３連勝と双葉山の６９連勝だけだ。更なる連勝記録更新へ向け「そうなればいいね。皆さんのネタになるからね。頑張ります」と口も滑らかだった。

　この日、優勝を争う琴欧洲が敗れ、２敗に後退。これで自身３度目の１３日目での優勝の可能性が出てきた。１３日目までに３人いる２敗力士が全員負ければ、１３日目Ｖの回数では北の富士、輪島、朝青龍といった先輩横綱を抜いて単独２位、１位は４回の千代の富士になる。

　だが横綱は「（琴欧洲が敗れて）多少は気になったけど、自分の一番に集中してたからね」。１４日目には世界的な俳優のシルベスター・スタローンが国技館に来場する予定。「体調は万全」と白鵬。連勝記録を更に伸ばし、自身初の４連覇とＶ１６を達成する。