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2010年9月23日 (木)

故塩田先生、故佐川先生、岡本正剛先生の技法について(故塩田先生・岡本先生・その他の動画より)

 

 休日なのでいろいろ書いてます。
 何度か繰り返しになりますが、同じ沖縄拳法でも沖縄拳法琉誠館や沖縄拳法稽古会とは全く違います。琉誠館は昔からフルコンタクト空手で有名です。型稽古よりもフルコンタクト空手を中心に稽古しているはずです。型の技法研究を稽古の中心にはしていないと思います。稽古会の方はよくわかりません。ミクシイの中の人からは突きを強調している事くらいしかわかりません。
 
 どちらにも関心がありません。ですが稽古会の合気道を馬鹿にしたような言い方は良くないと思っています。後で理由を書きます。

 
 私個人は、フルコンタクト空手でずっと殴り合う状況は、現実的でないと思っています。 競技そのものを非難しているわけではありません。寸止め、ライトコンタクト、フルコンタクト等、どれも競技としてはすばらしいと思います。
 個人的に、競技そのものに関心がありません。今現在、どの流派の誰が、どの大会で活躍しているかも全く知りません。

 
 稽古会とは技法の組み立てが全く違うと思います。
 相撲や柔道の投げ技は、私が学んだ限りではありませんでしたし、80歳くらいの高齢になってもできるとは思っていません。
 突きを強調していると聞きました。誰でも好きな事をテーマにしていいと思います。
 何度も言っていますが、何を研究するかは個人や団体の自由です。
  
 
 一生懸命、何かの大会で入賞する事を考えている人にはわからない感覚だと思います。
 競技で強いとか弱いとか、正直、興味・関心が無いんです。
 

 私達は、どちらかというと甲野善紀先生の取り組み方と同類だと思います。
 甲野先生とは研究している事は違いますが、取り組み方や考え方が似ているという意味です。スポコン、ロマンシズム、ナルシズムは皆無です。
 

 私達は高齢化による様々な衰えを克服するような技法を研究しています。
 私達の突き、蹴り、体当たり、肘打ち、投げ技等は、筋力ではありません。
 心体の操作技法です。
 故佐川先生について書かれているような「高齢でも可能な突き・蹴り・肘打ち・体当たり・投げ技」を研究しています。
 故上原清吉先生は、相手を突く・蹴る様子は全くありません。崩す時にも相手を担ぐような技は使っていません。そういう術技と理論を研究しているんです。
 研究する事を楽しんでいる道場です。
 
 
 前回のブログのキックの様子とは矛盾していると思われるかもしれません。
 キックのような突き蹴りの稽古もしますが、稽古している本当の理由はフルコンやキックの戦い方をするためではありません。真逆です。
 ああいう突き蹴りをする相手に、どう対処するかを研究するためです。
 
 
 故佐川先生が「とにかく殴る蹴るに対応できない合気じゃしょうがないからボクシングも研究した。どんなに連続で突かれても蹴られても、すべて体捌きでかわせるように研究した」とおっしゃっている事と同じです。
 突いてくる、蹴ってくる、掴みに来る相手に対して「如何に力を発揮させずにおさめるか」という事を課題にしています。
 そのために古伝空手の研究をしています。
  

 

 私個人は、大東流の故佐川幸義先生の「透明な力」「体捌きの技法」「相手を無力化する技法」を解明したくて、養神館の故塩田先生、六方会の岡本先生の技も研究しています。 故上原清吉先生のように合気系の技法が古伝空手の中に存在するからです。
 
 
 最近になって岡本正剛先生が使っている力に気がつきました。これまでは表面上の円の動きだけしか見えていませんでした。
 もっとも推測でしかありません。確かめる事は不可能なので、できません。
 以前から、故塩田先生、岡本正剛先生の技法がどこか似ているようで、どこか違っている事が不思議でした。

 

     
  
  

  

 最近、お二人とも同じ力を使っている事に気がつきました。再度言いますが、すべて推測の域からでません。
 

 推測です。おそらく違って見えたのは中心力や重みの伝達方法が、同じであったり、違っていたりするからだと思います。
 

 中心力と重みの伝達に、どの伝達方法を使うか、更に同じ伝達方法を繰り返す回数によって、現象的には技が違って見えていたのだと思われます。
 
 
 研究段階を動画で記録してるんです。まだまだ研究する事が多すぎて時間が足りません。 わからない事ばかりで、やっと現段階です。

 もっとも研究に終わりは無いので、ずっと発展途上です。

    

   

 上の技法に気がつくきっかけがありました。
 以前、静岡から合気道を学ばれている真面目な方が見学に来られました。
 実は、その人との出会いの後、いろんな事に気づきがありました。
 急激に技が変化したのは、その方のおかげです。
 わざわざ本州から、高額なお金を使って来てくださったのに、その頃には中心力や重みの伝達で、相手を上下に圧縮するような技ができませんでした。
 その方が来られていた時に、現段階の技法を伝えられなかった事が残念です。
 いつか、お会いできる機会があればいいと思っています。

 

 全然、違う話です。驚いています。沖縄拳法会が何を目標にするかは自由です。それを非難する気など全くありませんが、合気道を学んでいる人からのメッセージで知りました。
「不思議な技とか達人技、合気系の技は簡単にできる。指先一つで相手の掌をさわり、自由にふわふわころがそうが、なんだろうができる。 何の意味もない。基礎稽古で自然にできる。安易な技術、本質を見失っている。達人技が如何に簡単にできるかを教えた。」と書かれてあるとの事ですが、真面目に合気道、大東流合気柔術に取り組んでいる方にはきつすぎます。 
 故佐川幸義先生の技が自然にできる、簡単にできる、何の意味もないなら「透明な力」の木村達雄氏、「大東流合気の真実」の高橋賢氏、その他の方々が何十年もかけて学び、研究していることに対してあまりにもきついです。
 「安易な技術」とはきついです。合気道、合気柔術を稽古していた人、今現在、稽古している人にはちょっと酷な表現だと思います。

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