アルコール依存症やうつ病などを抱えた人たちが回復に向かう姿をアピールする「リカバリー・パレード」が23日、東京都新宿区であった。当事者やその家族ら約200人が雨中の繁華街を1時間にわたって練り歩いた。
「精神疾患は回復しない」との誤解をなくすため初めて当事者が企画した。うつ病を克服した調布市の勝佳澄(かつかすみ)さん(53)は「心の病は治る。社会の無知と偏見を取り除く責任が回復者にある」と声を張り上げた。
冷たい雨に打たれ、身を震わせながらも皆、「苦しかったこともあったけれど、リカバって(回復して)幸せ」と笑顔。悪天はいつまでも続かない。【水戸健一】
毎日新聞 2010年9月23日 22時57分(最終更新 9月23日 23時00分)