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高知の殺人死体遺棄:殺人ほう助を認定 無罪主張退け被告に懲役5年6月判決 /高知

 昨年2月、高知市の中村美智子さん(当時27歳)が殺害された事件で、殺人ほう助罪に問われた同市一宮しなね2、無職、松本俊成被告(28)の判決が22日、高知地裁(平出喜一裁判長)であった。平出裁判長は「松本被告が中村さんを呼び出さなければ、殺害することは不可能だった。松本被告の役割は重い」として、懲役5年6月(求刑・懲役7年)を言い渡した。無罪を主張していた弁護側は控訴する方針。

 判決によると、松本被告は昨年2月、坂本考生受刑者(27)=殺人罪などで懲役20年が確定=が中村さんを殺害すると知りながら、「借金を返済するので来てほしい」と電話を掛け、高知市内のパチンコ店駐車場に中村さんを呼び出し、中村さんの殺害をほう助した。

 平出裁判長は判決理由で、松本被告が坂本受刑者から中村さんが殺害されたことを聞いても、警察へ通報していないことなどを挙げ、「坂本受刑者が中村さんを殺害することを認識していた」と指摘。「まさか坂本受刑者が中村さんを殺すとは思っていなかった」と公判で反論してきた松本被告の主張を退けた。【倉沢仁志】

毎日新聞 2010年9月23日 地方版

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