- 1 名前:ななし 投稿日: 2010/09/19(日) 22:58:45
- 父親の気持ちをようやく察したのか、娘の奇麗な瞳には、更にたくさんの涙が浮かんでいた。
「サ、サラっ・・・・、ウウッ―――」
そうなってしまっては父親とて平静ではいられない。娘のいじらしい言葉を聞いて、遂に感極まって涙ぐんでしまった。
「まぁまぁ陛下ったら、あれほど涙を見せてはならぬと、わたくしに念を押されておいでだったのに・・・・。まさか御自分がお泣きになられるとは・・・・」
ゴージャンヌ八世の隣に座るサラの母である王妃ティセラは、優しく諭すように国王をなだめ、そっと白いハンカチを手渡す。
まだ若い王妃ティセラのその美しくも可憐な容姿は、さすがにサラ姫の生みの親だけのことはあった。ミッシェルも一瞬見とれてしまった程で、国中でも評判の美貌なのである。しかし、評判なのは王妃ティセラの美貌だけではなかった―――。
「陛下の側にはわたくしが付いておりますのに、そんなにお悲しみになられるなんて・・・・。何だかとてもお嫌ですわ。こうなったらわたくしも、どこかの殿方に嫁いでしまおうかしら・・・・?」
「お、おい、なんて突拍子もないことを!」
美しく若い王妃ティセラの大胆な発言に、ゴージャンヌ八世は目を白黒させて動転する。それでも年若い王妃の大胆発言は止まらない。
「そうだわミッシェル! サラとの結婚は辞めちゃって、わたくしと結婚しましょうよ!」
「な、な、何だと?!」
余りに突拍子な王妃の爆弾発言に国王の目が点になってしまった。
- 2 名前:ななし 投稿日: 2010/09/19(日) 22:59:52
- 「まあっ、何てこと言い出すの、お母さまったら!」
涙ぐんでいたサラまで、血相を変えてティセラの発言に抗議する。冗談とは判っていても、ミッシェルに関することとなると、サラはついついムキになってしまう。
「もう、意地悪ね。冗談に決まっているではありませんか。あらあら、二人とも涙が止まりましたよ。やはりこういう時は、気の利いたジョークが一番ですわ。ホホホホッ―――」
果たして王妃ティセラが、湿っぽい空気を取り払おうとして言ったのか、本気で言ったのか、夫にも娘にも判断がつかない。王妃ティセラはいつもこうなのだ。この無邪気で子供っぽい王妃の性格こそ、国中でその美貌をも凌ぐもっぱらの評判だったのである。
サラ姫の実の母であるティセラは、実は国王の後妻であり、国王とは十九も歳が離れている。しかも彼女は少女時代から、ゴージャンヌ八世と仲睦まじく暮らし、すでに大人の魅力を身につけていた彼の、広くて強い包容力と深い愛情に育まれて過ごしてきたのである。彼女の子供のような感性や無邪気な振る舞いは、きっと彼の温かい庇護がなければ、とうの昔に消え失せてしまうような性質のものだったに違いない。そして若くして国王の一人娘サラを産み、三十歳を過ぎた今でも、その心には子供のような遊び心と感性に満ちあふれていたのである。
実はサラ姫の無邪気さや活発さといった点も、そんな彼女の影響によるところが大きい。しかも、そんな母親に娘のサラは、いつしか年の離れた姉のように接していたのだ。同じようにティセラはティセラで、サラ姫が年頃に近づくにつれて、娘というよりはむしろ可愛い妹に接するような心持ちに自然となってしまっていたのである。
そんな二人の姉妹のような付き合い方は、外見にも良く現れていた。宮仕えをする従者たちの目から見ても、年齢よりも格段に若く見えるティセラと、若々しく艶やかな乙女に成長したサラ姫が一緒に並ぶと、知っていながらも一瞬、姉妹と錯覚してしまうほどであったのだ。
「いや、すまんのうサラ。めでたい日に涙は禁物であるのに・・・・」 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 3 名前:傍観者 投稿日: 2010/09/19(日) 23:00:54
- 男親の娘を失う切なさに、胸も張り裂けんばかりのゴージャンヌ八世であったが、懸命に笑顔をつくって無言のままにうなずいた。本当は席を立ち上がって、最後にもう一度だけ娘を抱き締めたかったのであるが、ミッシェルの手前、余り格好のつくものではない。ましてやそんなことになれば、せっかく抑えることができた感情が、瞬く間に心に込み上げて来て、またしても感涙してしまうのは明白であった。
若い二人が背中を向けて、広間を後にしていく―――。国王は黙ったまま寂しそうに、愛娘サラの後ろ姿をいつまでも見送っていた。
「また娘が欲しい? もう一人作りましょうか?」
王妃ティセラはそう言って、無邪気そうに微笑みながら、そんな寂しそうな彼の顔を下から覗き込む。
「ば、馬鹿を申すでない! 私ももう年だ。それに娘はもうこりごりだ!」
―――こんなに悲しい想いをする位なら、娘を持つ身になるものではない―――。
この年になってようやく彼は、娘を持つ男親の気持ちに嫌という程気付かされてしまった。ヒシヒシとそう実感する国王の脳裏に、ふとティセラと出会った頃が思い浮かぶ・・・・。
「しかし、考えても見なかったことだが、そなたの父親も、そなたをわしの手元に預ける時は、さぞかし辛かったであろうのう・・・・。今すぐにでも会って、私への心遣いに深く礼を言いたいものだ・・・・」 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 4 名前:ななし 投稿日: 2010/09/19(日) 23:06:22
- ―――今からちょうど三十年前。長い間連れ添ってきた前妻を不治の病で失ったゴージャンヌ八世は、まさに傷心しきっていた。しかも子宝にも恵まれておらず、その喪失感はとてつもなく大きいものであった。
癒されぬ心の傷を胸に秘め、まるで寂しさを紛らわすかのように、彼は職務に没頭してまる七年を過ごすこととなった。その間、どれだけ人恋しかろうとも、望めば国中のどんなに美しい女性にでも夜伽(とぎ)の相手を命じられる立場にあろうとも、彼は決して女性を側に近付けることがなかった。亡き妻への貞節を堅く心に誓っていたのである。しかし、これは次第に永年彼に仕えてきた重臣たちの悩みの種となっていく。国王の座に君臨する者の重要な責務として、子供のいない彼はどうしても跡継ぎを作らねばならなかったのである。それなのに再婚を頑なに拒む彼は、重臣たちが「新しいお妃」候補として王宮に召し出した美しい女性たちを、公務の邪魔であるとしてことごとく側に近付けなかったのだ。
どんな美女を宮殿に送り込んでも関心を示さない国王に、国の将来を憂う重臣たちは頭を悩ませ続け、遂に苦肉の策に出た。ある日彼の前に、ある重臣の末娘であった一人の少女を連れてきたのだ。それこそが今の王妃ティセラだったのである。当時ゴージャンヌ八世は三十三歳、ティセラは何と十二歳であった。
―――相手が十二歳の少女ならば、とても恋愛の対象と受け止めることはできまい。ならば彼女を側においても無理に遠ざけはしないだろう―――
それこそがまさに重臣たちの狙いであったのだ。そしてこの狙いはまさに的中だった。再婚をしつこく迫り、頻繁に数多くの美女たちを自分の側へと送り込んでくる重臣たちに、ほとほと嫌気が差していたゴージャンヌ八世だったが、さすがに自分の娘といってもおかしくない十二歳の少女の登場には、最初はただの小間使いの子供としか捉え様がなく、いつものように冷たくあしらって王宮から追い出すようなこともしなかったのだ。
十二歳の少女ティセラのその類希なる美しさと愛くるしい妖精のような仕草に、ゴージャンヌ八世は次第に親愛の情を深めていった。ティセラをまるで自分の娘のように可愛がったのだ。またティセラの方も次第に彼に打ち解けて、まるで実の父親に甘えるように心を許していったのである。
果たして重臣たちが期待していた通り、やがて少女は彼の身の回りの世話を任され、四六時中彼の側にいるようになっていった。しかも寂しがり屋の彼女は、彼が断るのも聞き入れず、いつしか彼と同じベッドで寝るようになっていたのである。まるで実の親娘のような睦み合いが、それからおよそ三年間も続いた。いつしかゴージャンヌ八世の心の中で、少女ティセラの存在は、悲しみや寂しさを癒してくれる、かけがえのないものへと成長していったのだ。
- 5 名前:傍観者 投稿日: 2010/09/19(日) 23:07:31
- しかし、三年という歳月が成長させたのは、ただそれだけではなかった―――。少女ティセラの身体が、日増しに女性としての変化を見せ始めていったのである。
(―――か細かった少女の身体は、見る見る丸みを帯びて、幼い胸元は徐々に膨らみを増していく・・・・。そしてウエストが見る見るくびれ始め、ヒップの丸みを強調させていく―――)
しかも少女の変化は肉体だけにとどまらない。無邪気で幼い仕草は変わらないものの、時折ティセラは彼の膝の上に座って、その美しい瞳を潤んだようにキラキラと輝かせながら、熱っぽく彼の目を覗き込んだりし始めたのだ。
そこかしこに女の質感と情感をちりばめ始めたティセラに、彼も徐々に心を揺さぶられ始めた。―――彼とて男である。これほどまでに可憐な美少女が、まさに今、女を宿した肉体へと著しく変貌を遂げようとしているのを前に、平静を保っていられるはずがなかったのだ。しかもこの十年間、前妻との愛に殉じて、女性の肌のぬくもりを求めることを堪えに堪えていたのだから余計に苦しくてたまらない。彼は次第にティセラを大切に想う心と、抑え難い性衝動の間に身を置き、悶々とした日々を送るようになっていたのである。それでもティセラは夜になると、ピッチリとしたパジャマの中に男の性をくすぐり始めた柔らかな肢体を押し包んで、無邪気な笑顔を見せながら、彼のそんな気持ちに構うことなく彼のベッドにもぐり込んでくるのである。
毎朝のように寝不足気味に目を赤くしているゴージャンヌ八世を見るようになって、重臣たちはようやく機が熟したことを察知した。すぐに次の作戦に打って出たのだ。
ティセラの十六歳の誕生日を目前に控えたある日、ゴージャンヌ八世の心は大きな衝撃に見舞われることとなった。ティセラの父親であった重臣が、近日中にティセラを屋敷に連れて帰ると言い出したのである。
彼は「ティセラには決まった許婚もいないので、ある重臣の再婚相手にティセラを差し上げようと考えている。まだ相手には勿論、誰にも話してはいないが、娘を大変可愛がってくれた国王陛下には、前もって報告しに参った」と言うのだ。しかし、そのティセラの結婚相手の名前を聞いて、ゴージャンヌ八世は再び強い衝撃を受けることとなった。相手はすでに六十歳をとうに過ぎている、重臣たちの中でも長老クラスの人物だったのだ。王家への忠誠心こそ非常に強くて有名な人物であったが、その色好みの激しさもまた王宮では有名な人物だったのである。
確かにその重臣は先年、夫人を亡くして独身だが、現在も数人の若い乙女たちを囲っている。未だに枯れることなく色を好む元気さは王宮で知らぬものとてない事実だ。が、普通、娘の実の父親ならば、死んでも嫁に出したくない相手のはずである。とてもティセラが幸せになれるとは考えられない・・・・。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 6 名前:傍観者 投稿日: 2010/09/19(日) 23:10:49
- 果たして重臣たちが期待していた通り、やがて少女は彼の身の回りの世話を任され、四六時中彼の側にいるようになっていった。しかも寂しがり屋の彼女は、彼が断るのも聞き入れず、いつしか彼と同じベッドで寝るようになっていたのである。まるで実の親娘のような睦み合いが、それからおよそ三年間も続いた。いつしかゴージャンヌ八世の心の中で、少女ティセラの存在は、悲しみや寂しさを癒してくれる、かけがえのないものへと成長していったのだ。
しかし、三年という歳月が成長させたのは、ただそれだけではなかった―――。少女ティセラの身体が、日増しに女性としての変化を見せ始めていったのである。
(―――か細かった少女の身体は、見る見る丸みを帯びて、幼い胸元は徐々に膨らみを増していく・・・・。そしてウエストが見る見るくびれ始め、ヒップの丸みを強調させていく―――)
しかも少女の変化は肉体だけにとどまらない。無邪気で幼い仕草は変わらないものの、時折ティセラは彼の膝の上に座って、その美しい瞳を潤んだようにキラキラと輝かせながら、熱っぽく彼の目を覗き込んだりし始めたのだ。
そこかしこに女の質感と情感をちりばめ始めたティセラに、彼も徐々に心を揺さぶられ始めた。―――彼とて男である。これほどまでに可憐な美少女が、まさに今、女を宿した肉体へと著しく変貌を遂げようとしているのを前に、平静を保っていられるはずがなかったのだ。しかもこの十年間、前妻との愛に殉じて、女性の肌のぬくもりを求めることを堪えに堪えていたのだから余計に苦しくてたまらない。彼は次第にティセラを大切に想う心と、抑え難い性衝動の間に身を置き、悶々とした日々を送るようになっていたのである。それでもティセラは夜になると、ピッチリとしたパジャマの中に男の性をくすぐり始めた柔らかな肢体を押し包んで、無邪気な笑顔を見せながら、彼のそんな気持ちに構うことなく彼のベッドにもぐり込んでくるのである。
毎朝のように寝不足気味に目を赤くしているゴージャンヌ八世を見るようになって、重臣たちはようやく機が熟したことを察知した。すぐに次の作戦に打って出たのだ。
- 7 名前:ななし 投稿日: 2010/09/19(日) 23:12:47
- ティセラの十六歳の誕生日を目前に控えたある日、ゴージャンヌ八世の心は大きな衝撃に見舞われることとなった。ティセラの父親であった重臣が、近日中にティセラを屋敷に連れて帰ると言い出したのである。
彼は「ティセラには決まった許婚もいないので、ある重臣の再婚相手にティセラを差し上げようと考えている。まだ相手には勿論、誰にも話してはいないが、娘を大変可愛がってくれた国王陛下には、前もって報告しに参った」と言うのだ。しかし、そのティセラの結婚相手の名前を聞いて、ゴージャンヌ八世は再び強い衝撃を受けることとなった。相手はすでに六十歳をとうに過ぎている、重臣たちの中でも長老クラスの人物だったのだ。王家への忠誠心こそ非常に強くて有名な人物であったが、その色好みの激しさもまた王宮では有名な人物だったのである。
確かにその重臣は先年、夫人を亡くして独身だが、現在も数人の若い乙女たちを囲っている。未だに枯れることなく色を好む元気さは王宮で知らぬものとてない事実だ。が、普通、娘の実の父親ならば、死んでも嫁に出したくない相手のはずである。とてもティセラが幸せになれるとは考えられない・・・・。
ゴージャンヌ八世は猛烈に反対した。しかしティセラの父は頑として首を縦に振らない。決して自分は目下の相手に娘を嫁がせるつもりはないのだと国王に説明し、挙句には条件に見合う相手がいなければ、一生ティセラを結婚させないとまで言い切ったのである。そして彼は、七日後の朝、娘のティセラを引き取りにくると国王に言い残して帰ってしまったのだ。
この縁談話はすべて重臣たちの考え出した作り話であったが、額面通り受け止めてしまったゴージャンヌ八世は、目の前が真っ暗になってしまった。ティセラの結婚相手が年相応の若者であれば、ティセラの幸せを一番に考えて、どうにか諦めることが出来たかもしれない。しかし相手が相手である。自分よりも年上でしかも好色家とくれば、おいそれとティセラを渡すことなど出来ようはずがなかったのだ。しかし彼は縁談に反対したいものの、少女の実の父親の意向を拒む正当な理由を見つけられぬまま、失意のうちに彼女と暮らせるあとわずかしかない大切な時間を浪費していってしまったのである‥‥。
そして遂に、ティセラと過ごす生涯最後となるはずの夜が訪れた―――。
- 8 名前:ななし 投稿日: 2010/09/19(日) 23:16:21
- その夜もティセラは屈託のない笑顔を見せて、彼のベッドにもぐり込んできた。
少女も明日の別れが寂しいのか、その夜はいつになく身体を擦り寄せて、まるで彼の身体の上に重なるように、うつ伏せのままに身体を強く密着させてきたのである。肌ざわりの良さそうなピンク色の厚手のパジャマ越しにも、少女の肉体の柔らかさが、どうしても彼にはっきりと伝わってきてしまう・・・・。
彼はどうにか自分の欲望を抑えようと、心の中で必死に戦った。最後まで父親のような存在として、彼女に接していこうと心に決めていたのだ。
彼の心には万感の想いが込み上げていた。明日の朝になれば、最愛の少女ティセラは、実家に連れ去られてしまうのだ。
―――今までの少女との素晴らしい思い出が、次々と彼の脳裏に浮かんでくる・・・・。
しかし、そんな彼の想いは、やがてこの少女に待ち受けているであろう悲しい未来にまで想像を巡らせ始めてしまったのである。
(十六歳の誕生日を迎えた夜、この汚れなき無垢な少女は、色欲爺いの慰み者にされてしまう・・・・)
いつも宮殿で会うあの初老の重臣が、嫌がるティセラの衣服を無理やり剥ぎ取り、ティセラの瑞々しい肢体を撫で回し、少女のあらゆる部位に口唇を這わしている無残な光景が、彼の脳裏に生々しく浮かんでしまった。するとゴージャンヌ八世はたちまち、胸を切ないまでに締めつけられ、まるで心臓を剔られるような心の痛みに晒されてしまう・・・・。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 9 名前:イナゴハンター候補生 投稿日: 2010/09/19(日) 23:18:09
- 彼はティセラの身に付けていた少女らしいピンク色をした厚手のパジャマのボタンを、焦りを抑えきれぬ震える手で次々と外していく―――。彼によって両脇に万歳するように押しやられた少女の小さな手は、力なく指先を丸めたまま彼の慌ただしい行為を許している。少女は眠気まなこのようなトロンとした眼差しのままで、その愛くるしい美貌をやや横に向けて、これから自分の身に施されるであろうすべてのことを受容する様子だったのだ。それが興奮に包まれている彼にもはっきりと判る。それゆえに彼は、自身の胸奥に強くわだかまる「背徳心」を、容易に乗り越えることが出来たのだ。
やがて少女のはだけた胸元を、震えた両手でゆっくりと開いた彼の目に、眩しいくらいに透き通った瑞々しい素肌と、少女っぽさの残る可憐な乳房が現れた。ティセラは下着を着けていなかったのだ。
まだ蒼さを色濃く秘めた少女期の乳房とはいえ、しっかりとした丸みを彼の目に訴えている。何より彼にとって感動的だったのは、少女の乳房の先にちょこんと彩り添えた余りに可憐な乳頭であった。彼女の小さな手の、更に小さな小指の爪先ほどの大きさもない。それが健気にその存在を彼に訴えるかのように、薄い桜色を帯びてピンと上向いていたのだ。しかもその周囲の薄桃色を宿した乳暈の縁どりの頼りなさが、まるで無垢な乙女の香りを誇っているかのようでもある。もはやそれを目の前にした彼は、感動している余裕すら吹き飛ばされてしまい、ただの一匹のオスとして少女の初々しい肉体に挑みかかっていった―――。
「あぁっ、陛下さまっ‥‥!」
興奮した彼に貪るが如く激しく乳房を吸い立てられる少女は、弛緩させていた身体を「ビクン、ビクン」と震わせ反り返らせる―――。思春期の敏感な膨らみは、彼の経験豊富な熟年の手ほどきの前に、少女自身にたやすく「蒼き性の扉」を開かせ始めていたのだ。
「くふぅっ‥‥、あっ‥‥んあっ―――」
若鮎のように新鮮な反応を見せる十五歳の少女の様子に、彼はますます熱のこもった愛撫を繰り返す―――。唇と舌を巧みに使い分け、「チュパチュパ」と音がするほどの情熱と巧みさで、年頃の少女にとって確実に「弱点」となり得る、その小さくも尖りを帯びた乳頭に、執拗に愛撫を繰り返す―――。
少女の息遣いが次第に荒くなっていくのが判る。そして片方の手を少女の下半身に這わせ、優しいタッチで内腿を撫で擦りつつ、頃合を見計らって少女の谷間をパジャマのパンツ越しに指先でなぞってみる‥‥。そこは熱い空気が宿っている。まだ濡れているのかどうか判別はつかなかったが、熱い空気に包まれたそこは既に子供のようにのっぺりとしたものではなく、確実に乙女の息吹を芽生えさせているのが厚い布越しにも彼にはっきりと判った。余り強く刺激を与えぬように心掛けながらも、柔らかな乙女の隆起を見せ始めている秘部から、その真下へと縦に延びる凹みを容易に捉えて、何度も指先で軽く擦り続ける―――。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 10 名前:イナゴハンター候補生 投稿日: 2010/09/19(日) 23:21:22
- そんな感覚を初めて知ったのだろう。少女の反応は凄まじい。ティセラのまだ十五歳とは思えぬような艶やかな喘ぎ声に、もはや彼は大人としての落ちつきをとうに失ってしまっていた。ただ幼牝の肉体を征服したいという盛牡としての本能に突き動かされるままに、彼の唇と指先は性急さを帯びて少女の下腹部へと一気に下降していく―――。
まだ少女のパジャマの上着も、前を大きくはだけたままでちゃんと脱がせもしていないのに、彼は少女のパジャマのズボンに両手の指先を掛けると、彼女の同意を得ることもなく一気にパンティーごと抜き取った。
「あっ、やんっ!」
拒絶の意が込められたような黄色くて可愛い悲鳴が上がった。やはり少女には心の準備も必要だったのだろう。ここまでさして抵抗も見せなかった彼女が、初めて身体をよじって彼の行為を中断させたのだ。が、冷静さを失っている彼はそんなことに気付きもしない。そんな中断を幸いにして、自分の寝衣を脱ぐのに必死である。
脱ぎ散らかすような慌てぶりでようやくと裸になったゴージャンヌ八世は、ようやくとティセラがまだパジャマの上着に袖を通したままであるのに気付き、身体を丸めていたティセラを仰向けに抱き起こして、やさしい手付きでパジャマの上着を脱がせてやった。その頃には彼女の心の準備も整っていたのだろうか、先程と変わらぬような力ない状態のままに、彼の行為に素直に身を任せるだけになっていたのである‥‥。
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