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【格闘技】石井慧がK−1参戦も 25日にはDREAM緊急出場2010年9月23日 紙面から
北京柔道100キロ超級金メダリストでプロ格闘家、石井慧(23)のK−1参戦が22日、にわかにクローズアップされた。石井はこの日、DREAM16(25日、愛知・日本ガイシホール)の緊急出場とミノワマン(34)との対戦を発表。東京都内での会見で、総合格闘技だけでなく、打撃の最高峰であるK−1のワールドGP出場に色気を見せた。 DREAM参戦が急きょ決まった石井の口から、またまた仰天発言が飛び出した。ミノワマン戦について「昔からよく試合を見ていた。あこがれの人と試合ができるなんて幸せ」と謙虚に語った直後、その舌の根も乾かぬうちに「K−1GPとか出てみたい」と石井節をさく裂させた。 K−1ワールドGPは、世界の強豪が体重無差別でしのぎを削る、打撃の最高峰の舞台。セーム・シュルトやアリスター・オーフレイム(いずれもオランダ)らモンスター級の大男たちが、バチバチに殴り合う。そのリングに出撃したいというのだから驚きだ。 DREAM参戦は、石井とあと1試合契約を残しながら対戦者選びに苦慮したライバル興行のSRC、今大会の目玉がほしかったDREAM、そして何より試合に飢えていた石井の思惑が合致して実現した。SRCの日本での独占権から解放された石井は今後、世界のどのリングでも活躍できる。 今年のK−1ワールドGPは、10月2日にソウルで開幕。勝ち残った8選手が、12月11日(日本=会場未定)の決勝大会に進む。石井の発言を聞いたK−1の谷川貞治プロデューサーは「(開幕戦欠場の)バダ・ハリの代わりに出てもらうか」「韓国にも行きたそうだったなあ」とまんざらでもなさそう。スケジュール的に開幕戦出場の可能性は低いが、決勝大会ならトーナメント外の特別試合に登場する可能性はある。 さらに、石井は今後、大みそかのDynamite!!への2年連続出場が取りざたされそう。日米をまたにかけ、ジャンルを問わず大暴れすることになりそうだ。 (竹下陽二)
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