次期知事選への不出馬の意向が明らかになった東国原英夫知事は21日、通常通り登庁して公務をこなした。正式な態度表明がないため、民主、自民県連両代表は困惑しながらも、冷静に受け止めていた。
民主県連の井上紀代子代表は、知事の東京都知事選、国政転身が取りざたされていることに「口蹄疫の復興対策が最優先されるべきはずなのに。なぜ都知事なのか」と首をかしげた。知事選への対応については「議会での正式な発言を聞かないと判断できない」と述べた。
自民県連はこの日、役員が知事と面会して予算編成に関する要請をしたが、知事選が話題になることはなかった。中村幸一会長は「知事は笑顔でもう決めている様子だった。まだ進退をどうするか聞いていない。知事選がどうなるかはまだ分からない」と語った。【石田宗久】
毎日新聞 2010年9月22日 地方版