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極悪人専用監獄からネットで復讐予告

 オーストラリアの凶悪犯専用のゴールバーン刑務所に収容されている受刑者らが、インターネットで世界最大級の会員制交流サイト「フェースブック」に投稿し、刑務所内での看守との口げんかや内部で撮影された様子を生々しく暴露していることが発覚した。22日付の地元紙が伝えた。刑務所内ではネット使用は禁止だが、外部の協力者にメモや画像データを渡して、書き込みを続けており、同サイト上で200人の“友だち”までできている。

 「ネット上で極悪人と簡単に知り合うことができる。会員登録してネット上で交友関係を広げられるサイト『フェースブック』に『コンスタンチノス・ジョルジオ』という両腕にタトゥーを入れた巨漢が登録している。現在、200人が友だち登録をしており、それなりの人気を得ている。実は暴走族の抗争で3人を殺した罪で服役している受刑者なのだ」。22日に地元紙「シドニー・モーニング・ヘラルド」が伝えた。

 収容されているのは、ニューサウスウェールズ州のゴールバーン刑務所。高い白い塀で囲まれ、塀の最上部には高圧電流が張り巡らされる。監視塔にはマシンガンを携行する職員もいて、24時間態勢で監視するカメラにも死角はない。国内の凶悪犯専門の刑務所で、ジョルジオ受刑者はその中でも極悪事件を引き起こした受刑者38人が入る独房「スーパーマックス」に収監されている。

 サイトでは、看守との口論を細かく記載し、さらに別の受刑者の写真やコメントなども掲載している。その中には、外国人バックパッカー7人を殺したイバン・ミラ受刑者やオーストラリア最大の麻薬組織のボス、バッサム・ハムジ受刑者らが含まれている。ハムジ受刑者は房内での写真とともに「オレは恨みに思っているヤツがいて、必ず復讐(ふくしゅう)する」などと収監されながら犯罪予告のようなコメントまで寄せていた。

 コメントを寄せた受刑者の中には「新しい手段を得た。もう自分を抑えることは必要ない」というような内容もあった。サイト登録したのは、ジョルジオ受刑者の暴走族の後輩と見られている。知り合いに郵送する手紙の中に、刑務所内での“情報”を盛り込んでいるようだ。

 刑務所内でのネット使用は禁じられているが、情報を塀の外の後輩に知らせて、サイトに書き込むことまでは規制できない。刑務所側は「現状では(投稿を)規制できない。新しい法律をつくってもらうしかない」と頭を抱えている。

 ただ、掲載されたコメントはすぐ消去され、ジョルジオ受刑者にメールが送信されても、閲覧することもできず、返信の手段も全くないという。

 [2010年9月23日11時49分 紙面から]


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