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【赤木智弘の眼光紙背】酒やタバコを追放すれば健康を守れるのか?

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赤木智弘の眼光紙背:第150回

 そう考えると、今回のWHOの指針は、けっして理想主義的観点から考えられたものではなく、国がその提言を受け入れやすいことを考えて行っているのではないかという気がしてくる。
 もちろん受け入れられやすいように工夫をするのは悪いことではないが、それが結局、酒やタバコの問題を単純化し「タバコが無くなればいいのだ」「酒が無くなればいいのだ」「酒やタバコを呑む人間は悪である」という結論へと方向づけをしてしまっているのであれば、それはどこかで社会に不利益を産み落とす「歪み」となって立ち現れるのではないか。
 もちろん、そんなに単純な話ではないことは分かっているが、タバコの例を見ているだけに、私はそうした危惧を、簡単には払拭できそうにないと考えている。

*1:「イッキ飲み」飲酒事故を誘引 WHO、飲み放題に規制検討も(MONEYzine)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100809-00000000-sh_mon-bus_all
*2:「アルコールの有害使用の低減世界戦略(草案)」(特定非営利活動法人ASK)http://www.ask.or.jp/who2010.html

■プロフィール
赤木智弘(あかぎ・ともひろ)…1975年生まれ。自身のウェブサイト「深夜のシマネコ」や週刊誌等で、フリーター・ニート政策を始めとする社会問題に関して積極的な発言を行っている。著書に「「当たり前」をひっぱたく」など。
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眼光紙背[がんこうしはい]とは:「眼光紙背に徹する」で、行間にひそむ深い意味までよく理解すること。
本コラムは、livedoor ニュースが選んだ気鋭の寄稿者が、ユーザが生活や仕事の中で直面する様々な課題に対し、「気付き」となるような情報を提供し、世の中に溢れるニュースの行間を読んで行くシリーズ。Readerに追加RSS

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