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ブラックホール 「草食系」登場 ガスを少しずつ吸収

毎日新聞 9月22日(水)11時56分配信

ブラックホール 「草食系」登場 ガスを少しずつ吸収
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3カ月かけて明るさが増すことが確認されたブラックホール(中央)=理化学研究所提供
 あらゆる物質をのみ込むブラックホールの中で、吸い込むスピードが極端に遅いタイプが存在することを、理化学研究所などの研究グループが初めて確認した。ブラックホールは周囲の天体のガスを吸収する際に光るが、数日〜10日間で吸収と光がピークに達する通常のブラックホールを「肉食系」とすれば、こちらは3カ月かけてゆっくり吸収する、食の細い「草食系」だ。金沢市で22日始まった日本天文学会で同日午後、発表する。

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 ブラックホールは太陽の3倍以上の質量を持つ恒星が爆発後、重力崩壊を起こし、中心部に収縮したもの。強力な重力で光までのみ込む。単体での観測は困難だが、複数の恒星からなる「連星系」の中で生まれた場合、周囲の天体のガスを吸い込む際に生じる爆発現象「アウトバースト」の光が観測できる。

 研究グループは昨年10月、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」に設置したX線監視装置を使い、いて(射手)座にアウトバーストを確認。継続観測し、ブラックホールの存在が分かった。ゆっくり明るさが増し、変化のない時期を2回経て、最高光度に到達したのは今年1月だった。

 光度が段階的に変化する原因などは不明。ガスを吸収し光が増すペースが従来のものより遅く、同研究所の三原建弘先任研究員は「従来の理論で説明できない新種。こんなマイペースなブラックホールは初めて」と話している。【近藤希実】


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最終更新:9月22日(水)12時29分

毎日新聞

 

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