土を食べる
オーガニックフードを自分の部屋で育てる、という講座に参加しています。
毎回、刺激的な体験。「植物を育てることは、土を育てること」とおっしゃるアイルランド人の先生が両手で土をすくって鼻先にさしだしたところを、受講者7~8人で順番にその匂いをかぎ、ひとつまみずつ、食べてみたり!
農業の達人が土を食べて土壌のよしあしを判断するシーンをテレビで観たことがありますが、自分も体験することになろうとは思っていませんでした。
(今日お目にかかった素敵なクラシック・ホメオパシーの先生にその話をすると、「風水師の人々も、土を食べて判断するんですよ」。彼らの場合は、土地のエネルギーを味わっているのでしょうか)
どこからどこまでをオーガニックと呼ぶのか。基準のあいまいな日本では、自分の頭で考え、ひとりひとりが判断していくしかありません。
たとえば、種の問題。長くなるので詳細は書きませんが、一般的に売られている種を買ってきて無農薬で育てたら、それはオーガニック野菜と呼べるのか?…というと、厳密には100%オーガニックとは呼べないと思うのです。種そのものが、もはや自然のものではなく、次世代に循環していかない一代限りの人工種だから。
自然の植物から採られた「オーガニックな種」というのは、限られたところでしか手に入らないのですね。
でも、あまり厳格に追究しすぎて、各地でいろいろな人々が、現状よりももう少しだけまともな野菜づくりを模索しているのを否定するのも、個人的にはいやなのです。そんなことばかり言っていると、自分が食べられるものがなくなってしまうから。
「100%オーガニックではないけれどおいしいもの」も食べつつ、自宅のベランダで土づくりの挑戦を始めました。爪は短く切っておかないと、入りこんだ土の黒いスジが取れません!
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