パレスチナ人射殺で住民抗議
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パレスチナ人射殺で住民抗議

9月23日 7時46分 twitterでつぶやく

中東のエルサレムで、ユダヤ人入植地の警備員がパレスチナ人1人を射殺し、パレスチナ人の住民らが激しく抗議する事態となり、難航する中東和平交渉が暗礁に乗り上げる事態が懸念されます。

パレスチナ人の住民が多く住む東エルサレムで、22日、ユダヤ人入植地の警備員が複数のパレスチナ人男性に発砲し、このうち1人が死亡し、2人がけがをしました。この事件をきっかけに、パレスチナ人の住民らが石を投げたり、ゴミを燃やして道路を封鎖したりするなど激しく抗議し、これを鎮圧しようとするイスラエルの治安部隊が催涙ガスやゴム弾を撃ち込むなど、騒然とした状態が半日以上続きました。イスラエルとパレスチナは、今月、和平交渉を再開しましたが、イスラエルが来週初めにも占領地でのユダヤ人入植地の拡大を再開する構えを崩していないことから、交渉は難航しています。今回の事件を受けて、パレスチナ暫定自治政府は「平和構築の努力を損なう破壊的な行為だ」と非難する声明を発表し、入植地に対するさらなる反発の高まりで、交渉が暗礁に乗り上げる事態が懸念されます。