記事入力 : 2010/09/23 09:44:15
生徒が居眠りしないハンガラム高校の秘密(下)
教師らは「権威」を捨てた代わりに、「自信」を得た。学校は今年6月26日から1カ月間、教師41人の授業を録画し、その動画を学校のホームページ上で公開した。教師らは同僚の授業を見て、よりよい教授法を学ぶ。2年生の科学を担当するキム・ジョンオさん(33)は、「自分はうまく教えていると自信を持っていたが、同僚教師の授業を見たら、本当にてきぱきと分かりやすく教えていた。夏休み中も、どうやって教えたらいいのかとずいぶん悩んだ」と話した。
試行錯誤もあった。97年に開校後、一部の科目で生徒が授業を選択し、教室を移動しながら授業を受ける「教科教室制」を導入したところ、教師らから不満があふれた。「生徒の管理が難しい」「生徒らも教室の移動を面倒がる」という理由からだった。イ・オクシク(52)校長は2006年1月、教師40人を連れ、米国へ向かった。イ校長によると、「教科教室制を上手に運営している米国の名門校の授業を見て、わが校の教師らはため息を漏らした」という。翌年からハンガラム高校は、すべての科目で教科教室制を施行した。
保護者の間で「教え方がうまい」とうわさが広まり、ハンガラム高校は昨年7月に「自律型私立高校」として指定され、その後初めて入学生を募集した昨年は倍率が9.1倍で、ソウル地域の自律型私立高校13校のうち1位となった。
イ校長は、「『生徒が眠る学校』にはちゃんと理由がある。教師らは教育制度や生徒らのせいにせず、早急に授業を変えるべきだ」と話した。
キム・サンミン記者
シム・ヒョンジョン記者
アン・ジュンヨン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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