「大毅vs坂田」徹底予想（2）

＜内藤大助を育てた宮田ジム会長＞「大毅が勝つ理由があるんですか？」
　亀田大毅を世界戦で破った唯一の日本人といえば、元ＷＢＣ世界フライ級王者の内藤大助（３６＝宮田）だ。その内藤を育てた宮田ジムの宮田博行会長（４４）も“坂田勝利派”の一人である。「なぜ坂田が勝つかですか？　というより、大毅が勝つ理由があるんですか？（笑い）フィジカルが強いといっても、ボクシングはフィジカルでやるんじゃないんです。ボクシングが強いかどうかなんですよ。今回の世界戦は、相撲じゃないんですよね？」
　そう冗談交じりに話す宮田会長。もはや坂田の勝利を信じて疑わないといった様子だが、不安要素がないわけではない。それは、２００４年のロレンソ・パーラ戦で負った２か所の下顎骨骨折だ。「ボクサーは一度骨折をすると、治っても神経が覚えているんですよ。大毅のパンチが深く入らなくても、坂田はダメージを食う可能性はありますね」
　かつて協栄ジム所属の日本ウエルター級７位の渡部あきのり（２５）もアゴを骨折したことがあったという。ところが、骨は治っても、触っただけで倒れてしまうので、宮田会長に相談しにきたことがあった。「その時、神経の専門医を紹介してあげたんです。それで正常に戻したら、倒れなくなりました。坂田もそれをやればよかった」（同会長）
　坂田のアゴをウイークポイントに挙げる関係者が多いのは確か。だが、それでも宮田会長は「坂田が勝ちます」と断言した。