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朝ごはんで幸せ度UP 100点満点で調査

 朝食習慣が幸せ度、生活満足度をアップさせるという注目すべきデータがこのほど明らかになった。

 これは東北大・加齢医学研究所スマート・エイジング国際共同研究センター(センター長・川島隆太教授)による「幸せ度とライフスタイルに関する調査」で分かったもので、20代から60代のビジネスパーソン男女1000人に調査を行った。

 現在の自分の「幸せ度」を100点満点で自己採点した結果、全体の平均は65・1点となった。これを朝ごはんの摂取頻度でみると、毎日朝ごはんを食べている人は67・9点と高く、週2日以下しか朝ごはんを食べない人の「幸せ度」は59・0点と低めだった。

 また、自分の幸せ度を判断するときに重視することを聞くと、朝食を毎日食べる人は「健康状態」(72・8%)や「家族関係」(68・3%)を幸せの基準として重視するのに対し、朝食を週2日以下しか食べない人は、「経済的な余裕」(73・1%)を最も重視し、「家族関係」(55・8%)に幸せを見いだす人が少ない。つまり、幸せ度が高い人は、朝ごはんを“毎日”食べる人で、「家族との関係」など精神的な幸福感を重視する傾向が見られるということになる。

 さらに、自分の生活を自己採点すると、朝食を毎日食べる人の「生活充実度」(65・4点)は、朝食を週2日以下しか食べない人の53・8点と比べ10点以上も高く、他の項目も総じて高得点となっている。

 朝食を毎日取る人は「体調管理」(60・9%)にも気を配り、「生活リズムが安定」(65・3%)している。一方、朝食を週2日以下しか食べない人は、「イライラしたり不安」(60・9%)を感じやすく「体調管理」(30・1%)の関心が低く、「休みの日は寝ている」(46・8%)ことが多い。また、朝食を週2日以下しか食べない人は「少しでも待遇のよい職場があれば転職をしたい」(57・1%)と6割近くが転職希望であるのに対し、朝食を毎日食べる人の転職希望は36・4%と少ないなど、朝食習慣はワークライフ・バランスを整え、ストレスが少ないことが明らかになった。

 このデータに対して川島教授は「私たちが最近行った研究では、朝食を抜いたり、糖質だけの朝食を取ったりすると、さまざまな脳の領域の活動が落ちることが明らかになりました。結果として、栄養学の調査研究では、認知能力が約2割も低下することも明らかになっています。最近、心から笑っていない、なんとなく人生がうまく回っていない、気持ちが落ち込みがちだ、仕事がだんだんつまらなくなってきたなど、これらに思い当たる人は、ぜひ朝食習慣を見直してみてください」と話している。

 [2010年9月22日8時22分 紙面から]


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