大相撲の野球賭博事件で、元大関・琴光喜関(34)から1億円を脅し取ろうとしたとして、東京地検は10日、山口組黒誠会系暴力団幹部、万谷里弘(37)と元力士、古市満朝(38)の両容疑者=いずれも恐喝罪で起訴=を恐喝未遂罪で追起訴、山口組伊豆組系暴力団幹部、安田善彦容疑者(46)を恐喝未遂罪で起訴した。古市被告の起訴は3回目。
起訴状によると、3人は共謀し、3月26日深夜と27日未明、大阪府内で元琴光喜関側に「野球賭博に関与したことをマスコミに知られたくなければ、1億円を支払え」などと要求、現金を脅し取ろうとしたとされる。
警視庁は野球賭博を仲介した元幕下力士らの携帯メールを復元するなど、賭博容疑での立件を目指し捜査を続けている。【三木幸治】
毎日新聞 2010年9月11日 東京朝刊