米軍艦が宮古初入港 自粛要請の中、強行

抗議の声を受けながら接岸した米海軍の掃海艦ディフェンダー=21日午後0時26分、宮古島市・平良港

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2010年9月22日 09時35分この記事をつぶやくこのエントリーを含むはてなブックマークLivedoorクリップに投稿deliciousに投稿Yahoo!ブックマークに登録
(23時間19分前に更新)

 【宮古島】在日米海軍第7艦隊第76任務部隊所属で、米海軍佐世保基地に前方配備されている掃海艦「ディフェンダー」(排水量1312トン、乗員80人)が21日午後0時30分ごろ、県や宮古島市が自粛要請する中、同市の平良港に入港した。県内の民間港への米軍艦船の入港は、2007年6月の与那国町祖納港、09年4月の石垣港以来で、平良港には初めて。

 入港後の会見で、アンドリア・スラウ艦長は「日本防衛、東アジア全体の安定を維持することに対するアメリカの献身を実証するもの。海軍のプレゼンスは大切な二カ国間同盟の決意の表れだ」と述べた。

 レイモンド・グリーン在沖米国総領事は「最近はソマリアや、東シナ海、南シナ海、朝鮮半島での緊張が高まっている中、航海自由の原則はますます大切だ」と入港の意義を強調。会見後、記者団に「この地域はますます戦略的には重要になる」とも語った。

 下地敏彦市長は「入港した以上、市民とトラブルが発生しないように、友好親善に努力してほしい」と述べた上で、「国として日米安保に基づき南の海をどうするのか毅然とした態度で説明し、安保の根本姿勢を明確にしてほしい」と求めた。

 ゲート前では、市民団体や労組、市民らが多数詰め掛け、シュプレヒコールを上げて入港に抗議した。

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