無料でインターネットができるとの触れ込みで、高出力の電波を出す無線LANアダプターを販売したなどとして、大阪府警は22日、電波法違反(無線局の無許可開設)幇助(ほうじょ)の疑いで、大阪・日本橋の電器店数店の家宅捜索に入った。容疑が固まり次第、経営者ら数人を逮捕する方針。
捜査関係者によると、経営者らは電波法が定めた上限の数十倍以上の出力を出す無線LANアダプターを販売し、購入者が同法に違反するのを助けた疑いがある。購入者がこのアダプターをパソコンに装着して使用すると、高出力の電波を発して他人の無線LANの電波に侵入し、インターネット回線に接続することができるという。府警によると、こうした無線LANの無断使用にからみ、機器の販売業者が摘発されるのは極めて珍しいという。